第4話
文字数 489文字
地球で作った彼の友人たちには、変わり者だが好感が持てる奴という認識だった。
つまりは、酔っぱらえば人一倍陽気に暴れまわり、酔った勢いのまま全裸で呼ばれてもいないサークルの二次会に乱入して、そこでまた酒を浴びるほど飲んだ挙句に、一番地味な学生に絡みだし、一夜にしてサークルの人気者まで仕立て上げてしまうのだ。最終的にはそのサークルで一番人気のある女の子と仲良くなって部屋に泊めてもらっていたため。しまいには、一部の上位カースト男子学生からサークルクラッシャーと呼ばれていた。
ときには、奇妙に心をどこかに置き忘れてきたというふうに、催眠術にでもかかっているように夜空を見上げていることがある。なにが見えるのかと質問すると、彼は懐かしそうに慈悲深く微笑んで見せる。
「あのあたりに俺の故郷があったんやで」
と冗談を言い、すると誰もが笑いながら決まって、あの星とあの星の間にかいと更に質問をかける。
「そうやで、二十年前にはなくなってしまったけどな」
と悪戯っぽくにやりと笑い、賑やかに笑って見せると、また手近の居酒屋に飛び込んで仲間たちと大量に酒をオーダーする。
つまりは、酔っぱらえば人一倍陽気に暴れまわり、酔った勢いのまま全裸で呼ばれてもいないサークルの二次会に乱入して、そこでまた酒を浴びるほど飲んだ挙句に、一番地味な学生に絡みだし、一夜にしてサークルの人気者まで仕立て上げてしまうのだ。最終的にはそのサークルで一番人気のある女の子と仲良くなって部屋に泊めてもらっていたため。しまいには、一部の上位カースト男子学生からサークルクラッシャーと呼ばれていた。
ときには、奇妙に心をどこかに置き忘れてきたというふうに、催眠術にでもかかっているように夜空を見上げていることがある。なにが見えるのかと質問すると、彼は懐かしそうに慈悲深く微笑んで見せる。
「あのあたりに俺の故郷があったんやで」
と冗談を言い、すると誰もが笑いながら決まって、あの星とあの星の間にかいと更に質問をかける。
「そうやで、二十年前にはなくなってしまったけどな」
と悪戯っぽくにやりと笑い、賑やかに笑って見せると、また手近の居酒屋に飛び込んで仲間たちと大量に酒をオーダーする。