「本日はお日柄も良く、絶好の執筆日和と――」
好奇心から来る怪奇現象
○雪見 大往生(ゆきみ だいおうじょう)
性別:女
同人ADVサークル『病みつきアイスクリーム』のシナリオ担当。
フリーランス、シナリオライター。
笑いと恐怖を得意とする芸風から、「コミカルホラー作家」と呼ばれることが多い。
経歴から性別まで全く公表していないが、文体から知的な男性というイメージが定着しているとか。
仲間内からして『正体が掴めない奴』と言われる、謎多き女性作家。
成人済にも拘わらず小柄な体型が愛嬌でありコンプレックスでもある。
大人数に混ざることが苦手なので、単独行動を好む。
ひとりのときはよく笑い、泣き、誰にともなく怒り、よく食べてよく寝る。
一日に三冊の読書を欠かさず行い、休日には映画鑑賞と事務作業を並行して行う。
睡眠時間、起床時間ともに一分のズレも許さず、規則正しい生活を徹底している。
――そんな几帳面な変人だったので、当然作品も変態性を極めていた。
晴れたら散歩に出かけよう。雨が降ったら音楽を聴こう。
規則正しい生活に飽きてきた彼女は、一転してランダムを求めた。
はじめに引っ越しを行い、朝食を自炊、昼食を買い物、夕食を外食と定めた。
小説の代わりに雑誌を読み漁り、映画の代わりに落語を聞くことにした。
――やがて彼女は、何をやっても満足しないことに気付きはじめる。
月曜、魔法陣を描き。
火曜、神社へ。
水曜、飛行機に乗って海外へ。
木曜、ミステリーサークルを写真に収め。
金曜、帰国。そのまま爆睡。
土曜、サークル仲間と一緒に創作談義。
日曜、一日中グーグルを走らせ、満たされぬ知識欲を満たす。
次の月曜――――魔法陣は白く輝き、全ての願いが大成された。
彼女はただの作家であることを辞め、魔人作家へとジョブチェンジしたのだった。
もう二度と退屈しない日々が、彼女の前に現れる――。
全ては素晴らしき次作の為に。
能力名:"事実は小説より奇なりや?"
身の回りで『面白いこと』が次々と起こる能力。
彼女が望んだ能力の、最も正しく不規則な発症。
三軒向かいの末っ子が魔法少女になったり、近所の家が秘密組織のアジトに選ばれたりする。
自分自身を変化させることなく、身近な世界の色んな出来事が活発になる変わった力。
彼女自身の観測が無ければ意味が無いので、遠い場所まで変化させることは無い。
基本的に1日1事件ぐらいのペースで何かが起こるが、それ以上の何かが起こらないとも限らない。
この能力を動かしているのは彼女ではなく、尽きぬ好奇心なのだから。
どんな怪作にも負けない、世にも奇妙な不可思議をここに。
戦う動機:次作のネタ探し。
イラスト:らぬきの立ち絵保管庫様
作者:如月真琴
「それは、本当に嘘かな?信じられないだけじゃなくて?」
名前:大神 羊一
性別:男
年齢:18
能力:虚実混淆(きょじつこんこう)
嘘を半分の確率で真実にする能力
例えば「そこに落とし穴がある」と言えば落とし穴ができる…かもしれない。
運が良ければ物凄く強いし、運が悪ければなにもできない能力。
制限として、同じ嘘を同じ場所で付くことができない。
また、その嘘が実現するときに相手の意識(視界)の外から発生すること(相手の視界内に百万円が落ちてると言っても実現しない)。この時、自分の意識(視界)は考慮しない。
また、影響を及ぼそうとしている相手に聞こえること(自分以外の一人に聞こえればよい)。ただし、周りに人がおらず聞く人がいない場合は呟くだけでいい。
更に、嘘を相手が認識すればよいので紙に書いた嘘を相手に見せて読んだ時点でも判定が行われる。
嘘が実現したかは何となく分かる。
設定:子供の頃から嘘を吐いていて誰にも信用されなくなった自業自得ボッチ。
それでも嘘を吐くことをやめず、開き直って笑顔で嘘を振り撒くようになった結果、こんな能力を手に入れた。
羊一自身は嘘の信憑性が高まったと喜んでいる。
一応、真面目な時に嘘を吐くことはないが、そんなことは周りが信じていないため意味がない。
常にニコニコ、よっぽどの事がない限り人好きのする笑顔を忘れることはない。
地味にメンタルオバケ。
ふざけているようで真面目、真面目なようでふざけてるようなやつ。
なお、演技力だけは異常に高いため、将来は嘘と演技力を行かして営業にでも行ってみたいと思っている。
作者:さんま定食