詩小説『一線を越える』3分で時の止まる一瞬を。大人へ。

エピソード文字数 438文字

一線を越える

熱帯魚を飼ってるんです。
アクアリウムに凝ってるんです。
観に来てください。
なんて口実作り。

お忙しいですよね。
お時間大丈夫ですか?
なんて、言って。
ホットのアップルティーを差し出す。

水槽を眺めつつ、自然に隣へ座る。
ソファーが沈み、手の甲が触れる。
沈黙に冷めてしまわぬよう。
僕は話続けた。

君は大袈裟にはしゃいでみせた。
手相を見ますって興味を引いて。
君が差し出した手に触れる。

あれこれと言い並べ手を握った。
静かに見つめ合った。
あえてゆっくりと顔を近づける。
唇の手前、時間の止まる一瞬。

一線を越える。
僕等の生活は様変わりするはずさ。
何もかもが煌めいて見えて。
味気ない毎日から抜け出して。
緊張と緩和を手に入れよう。
手を繋いだなら。

一線を越える。
一生忘れられないような。
衝撃的な2時間にしよう。
なにもかも忘れ去られて。
今だけを生きるため、鼓動は刻まれる。
眼を閉じたなら。

一線を越える。
驚いた君の瞳。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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