詩小説『あなたの身体も言葉も毛布みたいだった』全ての大人へ。
エピソード文字数 451文字
あなたの身体も言葉も毛布みたいだった
扉にクローズのプレートが、
ぶら下がっている。
ふたりで通ったあのバーに、
眠る、飲みかけのボトル。
あの頃住んでたアパートの、
ベランダには洗濯物。
あの部屋、違う誰かが住んでるみたい。
路地裏、逆さに置かれた、
瓶ビールのコンテナ。
ヒール乗せて、泥を拭いてくれた。
あなたの身体も言葉も、
毛布みたいだった。
肌を撫でる、心を温める。
包まっていたかった。
喫茶のマスターに想い出話、
零してみても、微笑んで。
黙ったまんま、瓶に紅茶の葉、詰めてる。
公衆電話、受話器を上げて、
掛けてみた最後の電話。
カードが切れそうなのって、
呟いた時には、途切れてた。
裏通りに佇む、レストラン。
窓から扉まで、
電球ぶら下げ、チカチカと、
灯りを灯してる。
あなたの身体も言葉も、
毛布みたいだった。
肌を撫でる、心を温める。
包まっていたかった。
あなたと暮らした想い出は、
毛布みたいになった。
想い出しては、ひとり微笑む。
哀しい笑顔でしょ?
扉にクローズのプレートが、
ぶら下がっている。
ふたりで通ったあのバーに、
眠る、飲みかけのボトル。
あの頃住んでたアパートの、
ベランダには洗濯物。
あの部屋、違う誰かが住んでるみたい。
路地裏、逆さに置かれた、
瓶ビールのコンテナ。
ヒール乗せて、泥を拭いてくれた。
あなたの身体も言葉も、
毛布みたいだった。
肌を撫でる、心を温める。
包まっていたかった。
喫茶のマスターに想い出話、
零してみても、微笑んで。
黙ったまんま、瓶に紅茶の葉、詰めてる。
公衆電話、受話器を上げて、
掛けてみた最後の電話。
カードが切れそうなのって、
呟いた時には、途切れてた。
裏通りに佇む、レストラン。
窓から扉まで、
電球ぶら下げ、チカチカと、
灯りを灯してる。
あなたの身体も言葉も、
毛布みたいだった。
肌を撫でる、心を温める。
包まっていたかった。
あなたと暮らした想い出は、
毛布みたいになった。
想い出しては、ひとり微笑む。
哀しい笑顔でしょ?