第25話
文字数 608文字
だが、膝蹴りは躱された。
「う……ぎっ?!」
「おにいちゃんーー!!」
バスッと派手な音が辺りに鳴り響いた。
不気味な影の後頭部に我が妹の延髄蹴りが決まった。
そうだ!
こっちには心影流の使い手が二人いるんだ!!
不気味な影が前のめりに転がった。
だが、すぐに立ち上がる。
「心影流は二つといらない!!」
不気味な影が我が妹を襲う。
が……?!
雨が激しいなあ。
所々、雷が落ちてきている。
見事、妹の急所攻撃が不気味な影の股間にクリーンヒットしていた。
蹲る不気味な影に俺の中段回し蹴りが顔面のところへ命中。
「いくらお前が強いからって、二人も心影流の達人を呼んだのは、はん! 誤算だったな」「……」
不気味な影は蹲る状態から後ろを向くと、そのまま一回転してソバットを放ってきた。
「うぎっ!」
ソバットは俺の腹部に当たった。
「おにいちゃん!!」
俺は悶絶して倒れた。
い、意識が……?!
「なんの! うりゃーー!」
俺は頭を振ってから、思いっきり立ち上がった。
足に来ている……。
ちゃんと立てない?!
「はんっ!」
俺は心影流を必死に構えた。
不気味な影も構える。
我が妹はパンを食べている。
「そこだーーー! ぶっ飛べええええ!!」
一瞬だけグラついた不気味な影の顔面に向かって、飛び膝蹴りを放つ。
不気味な影は態勢を即座に整えて右回りして裏拳を打った。
ざあざあと降る雨の音がけが、俺の耳にいつまでも残っていた……。
「う……ぎっ?!」
「おにいちゃんーー!!」
バスッと派手な音が辺りに鳴り響いた。
不気味な影の後頭部に我が妹の延髄蹴りが決まった。
そうだ!
こっちには心影流の使い手が二人いるんだ!!
不気味な影が前のめりに転がった。
だが、すぐに立ち上がる。
「心影流は二つといらない!!」
不気味な影が我が妹を襲う。
が……?!
雨が激しいなあ。
所々、雷が落ちてきている。
見事、妹の急所攻撃が不気味な影の股間にクリーンヒットしていた。
蹲る不気味な影に俺の中段回し蹴りが顔面のところへ命中。
「いくらお前が強いからって、二人も心影流の達人を呼んだのは、はん! 誤算だったな」「……」
不気味な影は蹲る状態から後ろを向くと、そのまま一回転してソバットを放ってきた。
「うぎっ!」
ソバットは俺の腹部に当たった。
「おにいちゃん!!」
俺は悶絶して倒れた。
い、意識が……?!
「なんの! うりゃーー!」
俺は頭を振ってから、思いっきり立ち上がった。
足に来ている……。
ちゃんと立てない?!
「はんっ!」
俺は心影流を必死に構えた。
不気味な影も構える。
我が妹はパンを食べている。
「そこだーーー! ぶっ飛べええええ!!」
一瞬だけグラついた不気味な影の顔面に向かって、飛び膝蹴りを放つ。
不気味な影は態勢を即座に整えて右回りして裏拳を打った。
ざあざあと降る雨の音がけが、俺の耳にいつまでも残っていた……。