有名戯曲家との出会い
文字数 1,467文字
それを考えて私は、1つ1つ音符を奏でていく。最後の音が弾けた瞬間、周囲は静かに静まり返った。キラキラとした魔法は出てこない。
アリストシア城下町は、栄えているのは分かるが、一部闇も見えてくる。人々は、私を嫌な物を見る視線で見つめてくる。
物珍しいのか?
私は、人々が集まる噴水広場のベンチに腰をかけ、ギルバードさんに書いてもらった地図を見つめた。
意気揚々と私がフルートを奏でると、花に止まっていた蝶が舞い上がり、花の香りは先程より香りが増す。
しかし、魔法が発動することは無かった。それでも良い、と私は思った。
その時、1人の青年が私に拍手を送っているのが分かる。