第3話 包囲そして捕獲

文字数 693文字

獣と化し民家の家で仲良く寝ているレオとエヴァン。

だがこの時エヴァンは外から臭う火薬の臭いに反応し、異変に築き唸り声をあげた。

チキチキチキ……

ガシャガシャガシャ……

機械の音が暗闇の中で鳴り響き、だんだん二人の元で近づいてくる。

そして次の瞬間、

「撃てー!!!」

と、男の声が突然声をあげて叫び、その瞬間いきなり大砲が飛び交うようにカルベロッカの周辺を取り囲んでいた壁はこの時いとも簡単に破壊された。

そしてその声の主はカルベロッカの国に向けて、

「一匹たりとも逃がすな!

吸血鬼どもを捕獲しろ!!!」

とその男はこの時大きな声で回りの部下に声援をあげ、吸血鬼達は次々と麻酔弾や催涙弾で倒れ次々と捕獲されていった。

「ぐうぅ……ぐがぎゃあっ!!」

「っ!!!」

エヴァンは麻酔弾や弾丸が飛び交う中、指揮をとり命令を下している男に飛び付き食い殺そうとした。

だがその男は甲冑を身にまとい手には剣を持ち、向かってきたエヴァンに対してその男は、

「……残念だよ、エヴァン君。

君と同盟国の私にとっては、そんな姿、見たくもなかった」

と、剣を振り上げ向かってきたエヴァンの体を力付くで叩きつけ、そして懐に隠していた麻酔銃でエヴァンの額に打ち付け、エヴァンはその場で倒れガクっと地に落ちた。

「ががっ……ぐうっ」

麻酔弾を打たれたエヴァン達はその男の人間達の手によって縄で包囲された。

そしてその甲冑の男は城の方を見て、

「魔族がいるはずだ。このまま城に向かうぞ」

と言い、夜の夜更けの中、 男達は隊をひきつけて城にこのまま雪崩れ込もうとした。
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