第97話 流行語大賞2021

文字数 6,141文字

 はい! 今年も恒例の『ユーキャン流行語大賞』の季節がやってまいりました。
 先日TOP30ノミネートが発表されましたので、一覧に一言私なりのコメントを添えてご紹介しましょう。
 ちなみに、昨年までは独立した一篇としていましたが、今年はノミネート語にキレがなくて冴えないのでこちらに投稿することにしました。

・『イカゲーム』:韓国のドラマらしいですね、知らんけどw
・『ジェンダー平等』:これ、“今年の”流行語なんでしょうか?
・『ピクトグラム』:オリンピックの開会式で面白かったのはこれだけでしたね。
・『うっせぇわ』:Youtubeから火が付いた、謎の歌い手Adoさんが歌った曲です、これ、歌えますw いやぁRockしてますよねぇ。
・『自宅療養』:これで亡くなった方がいらっしゃるので、『コロナ対策の失敗例』としてぶっこんで来たんでしょうね。
・『フェムテック』:FimeleとTechnologyをくっつけた造語なんだそうで、女性特有の身体の悩み(婦人病から美容まで)に応える医薬品などの技術を指すんだそうです。
・『ウマ娘』:競馬ゲームのようなものですが、出走するのは萌え系二次元美少女、『ジェンダー平等』にうるさい向きからは糾弾されそう、私のようなオッサンから見ても『これ、ヤバくないか?』と思いましたが、自他ともに認めるヲタク・中川翔子さんはハマってるそうですよ。
・『13歳、真夏の大冒険』:スケートボード女子ストリート西矢椛選手が金メダルを獲得した瞬間にアナウンサーが絶叫したフレーズだそうです、大袈裟ですけど悪くないですね。
・『副反応』:言わずと知れたワクチン関連ですね、治療薬の場合は副作用ですが、予防薬であるワクチンの場合は副反応なんだそうです、私も熱出ました、息子共は相当苦しみましたね。
・『SDGs』:Sustainable Development Goalsの略で、和訳すると『持続可能な開発目標』なんだそうですが、持続可能とか再生可能とか、なんだか漠然としてますよね、こういう所に拡大解釈を滑り込ませて来るのが一つの手口ですから気を付けて。
・『ショータイム』:大谷翔平選手の活躍を地元の実況アナウンサーがこう表現しました、いやぁ、今年の彼はすごかった、毎日ワクワクさせてもらいました。
・『変異株』:もちろん変異した武漢ウィルスのことですね、これについては例の『本場』も右往左往してましたから予想外だったんでしょう。
・『NFT』:これについては全く知らなかったので調べてみると
『NFT(Non-Fungible Token)とは、日本語では非代替性トークンと訳されます。
簡単にいうと、デジタル上の資産の鑑定書や所有証明書のようなものです。
デジタルデータは簡単にコピーができるため、悪い言い方をすれば簡単に偽造や改ざんができるという特徴があり、デジタル上のアートや作品などのデータに資産的な価値を持たせることができませんでした。
これを可能にしたのがNFTです』 だそうです、なるほどね、手あたり次第商標登録しちゃう国や躊躇なくパクっておいて起源を主張する国がありますからね、必要でしょうね。
・『人流』:まあ、『物流』に対して人の流れを指した造語なんでしょうが、何か人をモノ扱いしている様で感じ悪いですね、『人の流れ』でいいんじゃないですかね、『の』くらい略さなくても。
・『ぼったくり男爵』:言わずと知れたIOCのバッハ会長のことですね、言い得て妙w
・『エペジーーン』:日本フェンシング・エペチームの活躍を評した言葉だそうです、―が二つ並んでいるのは私のタイプミスじゃありません、感動を強調しているそうです。
・『スギムライジング』:パラリンピックのボッチャ競技で金メダルを獲得した杉村選手の必殺技だそうです。
・『マリトッツォ』:パンに生クリームをどっさり挟んだものだそうです、美味そう(^^)、こういうの結構好きなんですけど血糖値は上がりそうです、これ一つ食べたら三食米抜きかなw その心配のない方はどうぞ(^^)
・『推し活』:自分大好きなアニメや映画、アイドルなどを『推す』だけでは飽き足らず、その良さを広く知らしめようとすること、またその活動、だそうです。
・『Z世代』:バブル後に産まれて、子供時代に就職氷河期やリーマンショックを見聞きして育ってきた世代を指すんだそうです、具体的には現在25歳以下の世代がこれに当たるそうです。
 特徴としては生まれた時からデジタル機器に慣れ親しんでいること、不況の時代に育っているのでリアリストであること、そして、ここが選考のポイントかと思いますが、ハラスメント、LGBT、ブラック・ライブズ・マターなどの人権問題が叫ばれるようになった渦中に育っている、というところでしょうか、左派としては票田として期待したいところなんでしょうが、経済政策がからきしだとそっぽ向かれますよ、リアリストなんで。
・『黙食/マスク会食』:一度だけマスク飲み会に出席したことがありますが、つまんなかったですねw そうまでして飲みに行きたいと思うクチでもないので、以来『うちには年寄りがいるんで、リスクは出来るだけ避けたいんですよね』と断ってます。
・『親ガチャ』:産まれて来るのに際して親は選べない、ガチャガチャのように一度きりの運任せ、と言う意味で、親を『当り』『ハズレ』と断ずると言う……あの姫様は『大ハズレだった』と思ってそうですね、宮家の特権は生まれながらにして持っていたので、あって当たり前としか感じてなさそうですね。
・『チキータ』:卓球の技の一つだそうです。
・『ヤングケアラー』:高齢者介護をしている、ごく若い世代のこと、そう言えば、両親が離婚してしまい、おばあちゃんをひとりで介護していた若い幼稚園の先生が負担に耐えかねておばあちゃんを殺してしまった、と言う事件がありましたね。
 成長を楽しみに出来る幼児の世話と違って、だんだんと衰え、壊れて行く様を直視しなければならない介護は精神的にもきついものがありますからねぇ……。
・『カエル愛』:女子ボクシング・フェザー級金メダルの入江選手はカエルマニアだそうで、そのことを報道されたことに感激してコメントまで出した、と言う所から。
 何かいい感じですね(^^)
・『チャタンヤラクーサンクー』:オリンピックに採用された空手・型で銀メダルを獲得した清水選手の勝負型だそうです。
・『リアル二刀流』:これも大谷翔平選手関連、エンゼルスが所属するア・リーグではDH制が採用されていてシーズン前半では投手として登板する試合では打席に立たなかったが、後半からは主に『二番・ピッチャー』で出場したことから。
 個人的にはメジャーリーグで『四番・ピッチャー・大谷』のアナウンスを聞いてみたい(^^)
・『ゴン攻め/ビッタビタ』:オリンピックの新競技・スケートボード・ストリートで解説を務めた瀬尻選手が発した言葉で、『ヤベー』とか『ぱねぇ』とかの言葉も連発していたらしいです、公共の電波に相応しくないとの批判もあるらしいんですが、スケボーですからね、かしこまった解説はむしろそぐわないでしょう。
・『ととのう』:サウナを効果的に利用して心身ともにリラックスした状態のことだそうです、サウナって流行ってたんですか? 私は謎かけのことかと思いました。
・『路上飲み』:飲食店が要請によって酒類を提供できなかった頃、それでも仲間内で集まって飲みたい向きが路上で酒盛りを始めること、そう言えば種類を扱っているコンビニの入り口付近には駐車場で飲食しないでください、みたいな注意書きが張られてますね。 確かに路上なら換気は良いですけどね……。

 以上になります。
 なんか、『これ』と言った流行語があんまりないですね。
 個人的に『そうそう! それよく聞いた!』と思えるのは大谷選手関連の二つくらいで……。

 私が毎年これを取り上げるのは、保守派から見て、選考委員が左寄りで固められているからなんです、ちなみに今年の選考委員はと言えば……。
 姜尚中氏、金田一秀穂氏、辛酸なめ子氏、俵万智氏、室井滋氏、やくみつる氏、そして「現代用語の基礎知識」編集長の大塚陽子氏の七名、誰とは申しませんが、約二名は思い切り左寄り、更に二名が左寄りシンパ、残り三名の方は良く知りませんが、過半数は左派ですね。
 過去には『保育園落ちた、日本死ね』だの『ダメよ~、ダメダメ』が『集団的自衛権』とセットで選ばれたりと、なかなかやらかしてくれてます。
 もっとも、大賞には毎年割と当り障りのない所を選んではいますけどね。
 ちなみに去年の大賞は『3密』でしたが、今やだれも使ってませんね、それも不思議はないです、別名『選ばれた途端に誰も使わなくなる流行語大賞』だと思ってますのでw

 で、今年はと言えば『なんだか腰が引けてるなぁ』と言う印象です、全く知らない言葉も多く選ばれてます、一言コメントに『~だそうです』とあるのは知らなかった言葉です。
 日本に否定的な意味合いで選ばれたと思われる物もあまり見当たりませんね、スポンサーから『穏便に』とでも言われたんでしょうか。
 それと、オリンピックから数多く選ばれてますが、あまり見ていなかったのでほとんど知りませんでした。
武漢ウィルスで停滞気味だった一年を象徴してか、はっきり流行語と言えるようなものはほとんどなかったかも……そもそも若者のTV離れ、マスコミ離れも進んでいますので、一昔前に比べれば流行語は生まれにくいのかもしれません。

 TOP30の中で敢えて左寄りかな、と思われるのは。
・『イカゲーム』:韓国のドラマや歌手を取り上げないといけない決まりでもあるんですかね? それとも私が興味ないだけで流行ってるんですか?
・『ジェンダー平等』:どうしてこれが今年の流行語なの? ずっと言い続けている向きもあるでしょうに。
・『副反応』:この話題を取り上げるならストレートに『ワクチン』で良いでしょう? 野党やマスコミは政府の対策を『失敗』と位置付けたいようですが、日本の接種率はかなり高いですし、第五波はほぼ押さえ込めてます。
 世界的に見れば日本は武漢ウィルス対策の模範生ですよ、それでも政府の対策にケチを付けたいならこれくらいしかないんでしょうね。
・『変異株』:まあ、これはよく聴いた言葉ではありますね、ただ、野党やマスコミは武漢肺炎の終息を望んでいないのでは? と訝っています、未知のウィルスによるものですから対応策は手探り、政府の対応が裏目に出れば糾弾できますからね、明解な効果が見られなかっただけでもつつくんですから。
『自宅療養』にも同じ匂いがします。
『路上飲み』や『黙食/マスク会食』からも少し匂いますが、まあ、気のせいと言うことにしておきましょう。
 武漢肺炎絡みなら『無観客』が流行語の資格有りと思うんですが如何でしょう? オリンピックも無観客でしたし、野球や相撲も春先は無観客でした。
 イギリスなんかまだ毎日4万人感染しているのにサッカーで騒いでますし、大リーグ中継を見ても満員の観客がほぼマスクなしで騒いでますよね。
 一方、日本ではまだどの競技も観客数制限付きですし、マスクかけていない観客なんか見当たりません、相撲を見ていても歓声は自粛で拍手だけ、弓取り式でも『よいしょ~!』のかけ声はかかりません、欧米とは予防意識が桁違いですね、だから感染数も桁違いに少ないんですよ。

 一方で『どうしてこの話題からなにも選ばれてないの?』と言う話題もありますよね。
 ノミネートが発表されるのは11月上旬ですから、昨年の11,12月の出来事は対象となるんじゃないかと思うのですが、アメリカ大統領選挙は避けられている感があります。
 私的には『バイデン・ジャンプ』や『ドミニオン(表集計機器)』辺りは選びたいところです、「ある時間帯、トランプ票はゼロでバイデン票ばかり数万カウントされた」とか「投票数が有権者数を超えていた」なんてことはあり得ませんからね。
 LGBT関連からも選ばれていません、アメリカのパスポートの性別欄にM・Fの他にXが加えられた、とか、オリンピックに性転換した選手の出場が認められたなんて出来事があったんですがねぇ。
 それと、BLM関連も選ばれてません、まあ、日本で起きた出来事ではなかったですけど大きな話題にはなりましたよね。
 まんま『LGBT』『BLM』がTOP30に入っても、実際に話題になったことですから別に左寄りの選考だとも思わないんですが……。
 それと『ロン毛』や『ロイヤルパワー』辺りは「間に合わなかった」とでも? いやぁ、意図的に回避したような気がしますね。
 今年は総理が交代し、衆院選挙が行われた年でもありましたが、そこから何もノミネートしていないのは何故なんでしょう? 選挙関係では維新の会の躍進が話題ですが、まあ、現存する政党名を流行語に認定はできないでしょうから仕方がないか……総裁選の結果、党内で冷や飯を食うことになった三人を『小石河連合』と呼んだのは秀逸だったと思うんですけどね。
 TBSの選挙特番もMCのせいで炎上してますね、そう『ご愁傷様』発言です。
 Youtubeで見ましたが、傲慢でしたねぇ、MC云々以前に人としてあり得ない態度ですね、彼はもう芸人としても『ご愁傷様』と言われる日が近いのでは?
結局、政治関連では何と言っても『立憲共産党』が言い得て妙と言うか、秀逸だったと思いますけどね、現に存在する党名じゃありませんし……あれ? どうだったっけ?www。

今年は中国の話題も豊富でしたよ。
何度も何度も聞かされた言葉は『領海侵入』ですね、王毅外相の、尖閣は中国のものだと言わんばかりの発言もありましたし、その際の茂木外相の困ったような薄ら笑いは情けなかったです、あの人が幹事長で大丈夫なんでしょうかね。
『ジェノサイド』や『言論弾圧』も随分と耳にしたように思いますけど……。
 この辺りはスポンサーが中国で事業展開しているのと関連あるでしょうね、でも、それだったら流行語大賞のスポンサーになっちゃダメでしょう。

 今年のノミネートを見ると、どうやら日本を貶めようとする『攻め』の流行語大賞から、触れたくないところを避ける『逃げ』の流行語大賞に舵を切ったのかな? と思えるラインアップでした。

 で、私的にTOP10を挙げるとすれば。
『ショータイム』と『リアル二刀流』は文句なく選びます、『ぼったくり男爵』と『ピクトグラム』も当確ですね。
『うっせぇわ』は個人的に好きですから入れておきたいですね、『黙食/マスク会食』は確かに良く聞きました、『SDGs』も賛同できるかは別にして、よく耳にした言葉です。
 これで七つですね。
 では、後の三つはオリジナルで。
『ジェノサイド』
『ロイヤルパワー』
『立憲共産党』 

 そして栄えある大賞は!(ドラムロールで思い切り引っ張る)
『立憲共産党』です!wwww

 ま、実際のところ、大賞は『ショータイム』に落ち着くんじゃないでしょうか、それなら一つも文句はないですけどね(^^)
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