【お題】あれも死体。これも死体。もっと死体。もっともっと死体。
文字数 190文字
※こちらのお題は、あったらノベルズ(@attaranovels)さんよりご提供いただきました。
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幼い頃から臆病だった僕は、母に抱かれて鼓動を子守唄に聞く時だけが幸せだった。
その母は若くして亡くなり、僕はあの安心できる鼓動を探し求めるようになった。
一つでは足りずにたくさん集めたが、どの鼓動も敷き詰めた途端に止む。
音のしない心臓の上で僕は今夜も怯えて眠る。母を夢見て。
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