第33話 『SFマンガ傑作選』

文字数 523文字

編者 福井健太
2021年11月30日 初版
2021年12月24日 3版
東京創元社

手塚治虫、松本零士、筒井康隆(彼は漫画も描いていたそうだ)、萩尾望都、竹宮恵子…。漫画界の名作が創元SF文庫に収められた。そんなに古い本ではないが、作品はある程度昔のものだ。書店でパラパラと見て、読みたいと思った。千葉市の図書館を検索したら見つけた。前の人が読んでいて、少し待った。

躍動する線が素晴らしい竹宮恵子さんや、『トーマの心臓』にも週刊少女コミックでリアルタイムでハマった萩尾望都さんのSF作品はそれなりに読んだ。ちなみに原稿が失われて雑誌から再現した『あそび玉』は、アンソロジーを切り取って持っている。萩尾望都さんは、全集が何期かに分かれて出ているので若い人でも読むことができると思う。最近では、雑誌に載った原子力を女性キャラクターにした話も面白かった。

一方、山田ミネコさんや、佐藤史生さん、水樹和佳子さんなどの「玄人っぽい」SFは、あまり読まなかった。やはり少女漫画の絵柄が好きなので、男性作家の作品もそれほど読んでいない。

ここに収められた作品は、どれもびっくりするような設定や、個性的な展開が多い。日本のSF漫画について概観できる面白いプロジェクトだ。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み