第4話 普通に流れる日々の中で

文字数 786文字

「華~テストどうだった~?」
「まぁまぁかな」
「この前のカラオケたのしかったね」
「また行きたいね」
いつもの様に部活のみんなと話す。
こんな日常が宝物。宝物といえば英語で自分の宝物を発表するための原稿を書く宿題やってなかった。私にとっては、翔も美香も卓球もこんな日々も全部が宝物なんだけど、宝物って考えるとあんまり出てこないな。
「華、部活いこっ!!
部活に行くと早速、卓球部名物の1000mランニングが始まる。一人ひとり自分のペースで走っていく。私が美香とたわいもない話をしていると、横を翔が走り抜けてゆく。その後ろから亮が来る。亮も私や翔と幼馴染で、いつも私にちょっかいをかけてくる。
「おい!北上、ちゃんと走れ!」
と亮が坂口先生の物まねをしながらちょうど私の横に来たタイミングでいう。いっつもこんな感じだ昔はこんなんじゃなかったのに、小5のころからこんなんだ。ほんと呆れる。
そう思いながら校庭を5周する。
「おい北上、基礎トレするからマーカーもってこい」
坂口先生だ。亮や、男子たちは、このしゃべり方をばかにして真似している。
「美香~おねがい~マーカーとって~」
「え~まぁこのまえ華やってくれたし

ってことで」
「どういう意味?文武両道の使い方あってる?」
「まぁいいでしょ!!意味のないこと言ったんだから」
美香はこういうところがあるから一緒にいるといつも楽しい。
そんなこんなで部活が終わる
「はぁ~今日も坂口やばかったね」
美香はいっつも決まって同じことを言うからフフッと笑ってしまう。
「明日の時間割って何だっけ?」
「数学と体育と社会、音楽…」
「国語だ!!」
「違う

Japanese

だよ」
「なにそれ」
「後は総合か」
「三年生を送る会でしょ」
「そういえば雫先輩、一高受かったってね」
「あ~すごいよね~あそこ卓球も強いしね~」
そんなこんなで普通に流れる日々の中でもがきながらも生きている。
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登場人物紹介

北上華(13)

卓球部のエース

親友の美香のために顧問の先生に立ち向かう

西元翔(13)

並外れた運動神経の持ち主

父は、天才ストライカー

幼馴染みの華に片想い中

鵜方美香(12)

華の幼馴染みで親友

華と共に極悪顧問に立ち向かう

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