傷痕

文字数 345文字

つまらない毎日
夢のひとつもない私
ただなんとなく
人生を消費して過ごしていた

 咲いては枯れるの繰り返し
 この身すべてで受け止めるから
 渇いた心に水をください

街は人で溢れ
その分嘘が飛び交う
仮面のような笑顔に
私は哀しく虚しくなった

 誰もが人に無関心で
 道端の花は踏みつけられて
 それが自分と重なり合った

透明な傷痕を無数に隠し、人は生きていく
誰も知らない未知の救いを信じて
あぁ、弱さを受け入れ胸にしまおう
それは光となって強くしてくれるから

いつから私の心は笑うことをやめたのか
傷つかないよう感情を閉じ込めた
あぁ、遠い空を見上げて流れる
この涙が唯一の存在の証

透明な無数の傷痕を残し、人は生きていく
誰も見たことのない未知の救いを信じて
あぁ、祈りの想いをこの手に包もう
それは癒しとなって希望を与えてくれるから
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