迷探偵エドガー・チャップマン

文字数 330文字

「おれは連続猟奇殺人事件とファン心理の殺人事件しか興味がねえな……警部補殿」と迷探偵エドガー・チャップマンは憮然とした顔のまま殺人事件現場に背を向け足早に立ち去った。
「ちょっと、待ってくれたまえ! エドガー君」FBIの警部補はいった。「あー、もう彼は帰ってしまったか……」
「ホント彼はどうしようもない探偵ですよね」と鑑識の男がくすっと笑った。「まさしく中二病だ」
「そんなことを言うもんじゃない! 彼は十年に一度だけ、迷宮入りの未解決事件を解決する、凄腕の名探偵なんだ」
「名探偵じゃなく、迷探偵でしょう?」鑑識の男はわざとらしく眼を白黒させ足元をふらつかせた。
「ああ、確かに彼は血迷った行動をとる」

 こんど彼を尾行してみるか――野生のカンが閃いた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み