二十二章 【女湯】星崎・今岡コラボパート
文字数 1,529文字
建物の中には様々な効果を持つ魔法の湯があり、サウナやマッサージルームなど、各種施設も充実していた。そして何故か、女湯には先生たちの姿もあった。
あ、お姉ちゃん!
なんでいの一番に巨乳の湯に入ってるの?
カレン先生、そこそこ胸あるんだから
そこは入らなくてもいいんじゃないんですか?
ひいっ!
だからって掴まないで!!
う、うるさい!!
こんなもの羨ましくなんか!!
(カレンの胸を揉む)
大事なのは、胸のサイズより引き締まったスリムで健康的なボディであろう
いたいいたいいたいいたいいたい!!
だから掴まないでってばぁ!
カレン先生ってば、
出るところ出てるのに
腰なんかもキュッとしてて
仮面さえなきゃウィル先生より
スタイルいいんじゃないんですか?
やめてとめてやめてとめて!
くすぐったいくすぐったいくすぐったい!
お姉ちゃんのおさがりってだけで
わりと私傷ついてたしな~。
えいっ!
ピィッ!!
だれ!?
いまつまんだのだれ!?
おまえたちには温泉を優雅に楽しもうという心構えが――
その美しい身体を、僕だけのものにしてみるというのは?
ベッドの上で繰り広げる、最高のパーティーにご招待しよう
めっちゃ否定してるわね。
ねえねえ、カレン先生の理想のタイプって
どんな感じの人なの?
だが君の理想のタイプも、今日判明する。いや、今日変わる。
僕という存在にね!
ウィル先生がカレン先生を押し倒したーーーー!!
これはちょっとまずいですが、私には止められませんので
違(ちげ)もす!
そこにキルさァの剣があっと。
犯人ばキルさァにごわす!
まるでゴンだけが、なんらかの魔法で女湯に侵入してきたかのように、偽装工作をしたのだ。もちろん、剣の回収も忘れない。
あれ?
(壁の破片を受け、気絶中。しかしその破片はもう消えている)
こ、こいは、おいの一存じゃなか!
キルさァにはめられもしたとじゃ!
今そん証拠ば見せもんそ!!!
うぉぉぉおおおおおお!!
チェストォォォォオオオオ!!!
あ!
待ちなさいよ!!
再び空いた穴に飛び込んだゴンとナオミ。
かくして怒髪天を衝いたナオミの活躍によって、
男連中の悪事は洗いざらい白状させられることとなった。
そして、このときのナオミの行動は、
後々「学園の怒髪鬼」という異名と共に
冒険者学園の伝説として永く語り継がれたという。