第1話 第一部登場人物
文字数 1,341文字
記憶を失くした青年。
母から伝えられた双極剣の遣い手であり、女ながら用心棒で生計を立てている。現在は帝都随一の色街、
金亀楼の
金亀楼の下女。幼いときから奉公している明るいしっかり者の十二歳。空いた時間に藍那に読み書きを習っている。
紅籠街の娼妓たちに弦楽(つる)と歌を教えている師匠。泉李の大火で妹一家を失い、その焼け跡に倒れていた紫園を成り行きで引き取り面倒を見る。
金亀楼の男衆のまとめ役。気は荒いが子どもには弱く、用心棒の藍那のことを秘かに慕っている。紫園の正体に疑念を抱いて彼の過去を調べようとする。
金亀楼の楼主で藍那の雇い主。勘定にうるさく抜け目のない商売人。藍那にはそれなりの敬意を払っている。
杷萬の一人娘。ごろつきに絡まれていたところを藍那に助けられ、以来姉のように慕っている。十五歳(奥尔罕では婚約する年齢)。世間知らずのためか由真より子供っぽいところがある。
金亀楼の賄い方を取り仕切る南部出身の料理人。巨躯に厳つい風貌だが面倒見が良く、世話焼き。離れて暮らす母親と兄弟のことをいつも考えている。
正十字教国から来た錬金術師。乳汁と糖蜜を凍らせて作る
聖山
帝都で武具商人を営む華羅出身の壮年男。
穏やかな気性と一途に妻を愛する好人物。頬の刀傷と身のこなしから、かなり腕の立つ剣客であったことを窺わせる。
蔵人の妻で同じく華羅出身。振る舞いから高貴な出自を匂わせるものの過去は一切不明。膝から下が不自由ではあるが、読書と乗馬と狩りを好む。
藍那に蔵書を貸してくれる良き友人。
北の遊牧民
華羅人街の名刹《大日光明金剛来礼尊》、通称《大尊》の管主。奴隷の身から努力の末に管主まで上り詰めた。
優れた法力の持ち主で、その人徳は多くの人々から慕われている。
華羅人街に住む研師。
黒曜大陸出身の元宦官で、研ぐ対象の《声》を聞くことができる。