最初の夢から覚める
文字数 1,453文字
その時、肩にふわりとした感覚を感じる。隣を見るとロバートさんが居眠りをしている。
もしかして、私たちはさっきの戦いに勝ったの?
ふあんが心を支配していく中、隣に座っていたロバートさんが大きなくしゃみをしたのを見て、少し安心した。
そっか、私たちは勝ったんだ……。「デイドリーム・シンドローム」に打ち勝てたんだ。
しばらくするとロバートさんが目を覚ました。
咄嗟の行動に私は、戸惑う事しかできない。
気づかないうちに使っている事なんてあるのだろうか?
何となく身体が怠く感じるのは事実だけど……。再びロバートさんが私にお願いをしてきた。
そこからは、私の記憶が曖昧だ。楽器を片付けた所までの記憶しかない。
これからは、とても大変な日々が待っているだろう。
私は、それでもいいと思っている。私は、音楽をこの世界に広め、「デイドリーム・シンドローム」の根絶さえ出来れば良いと。
物語は、始まったばかり。私は、これからもこの世界で音楽を奏でるつもりだから……。