飛び出せ!豚の穴!
文字数 1,252文字
左からシャツが投げ込まれれば、袖を通し、筋肉で破く!
アルアは帰りたいと思った。
だが、4人の心は繋がっていた。
わっしょいの輪。
同じ輪を背負うから輪背負い(わっしょい)だ!
だが、どんなコース料理にもデザートは来る。
目線の高さにソーセージ。
サービス業の極み。
店長の最後のしょいを褒めながら、ソーセージを頬張るチルミに敵うわけがない。
彼女が疲れて眠るまで付き合わされた。
飲食代+慰謝料を置いて店を出る。
明日は…。もう今日か。とにかく婿候補の一人、名家コルジアの長男に会うから、部屋に戻らなくては。
店で寝過ごし、婚約から逃げたと騒がれたら堪らない。今夜の出来事を説明するはめになる。
その冷たい光は心身を浄化するが、不安にもさせる。
なんでだろう。
お見合いではなく、オージスさんのことを思った。