姫様のこと
文字数 1,306文字
姫様の部屋の前
去っていくメイド。
はぁ、とため息をつき、ゆっくりと姫様の部屋のドアを叩くライラ。
開かれる扉。
そういって、扉の前から、部屋の中に入る二人。
そして。
そこで、ごほん、と咳払い。
パパ、食感がそんなによろしくないの駄目らしくてね。
グニグニしてる、って言って食べないの。それでよくママに叱られてる。
「貴方は国王なのだから文句を言わずに食べなさい。下のものにしめしがつかないじゃないの」って
その度にパパは「いや、ワシだって人間だし好き嫌いするさ」って言ってるけれど。
そのことで更にママに怒られるよね。
「貴方は人間であると同時にトウコネン国王なのです!つべこべ言わず食べなさい!」
って。
で、最終的に口に突っ込まれる。
そう言って、部屋を出て行くライラ。
残されたサラは。