プロット

文字数 569文字

主人公の香澄は美術部幽霊部員の中学1年生。両親も祖父母もこの街で生まれ育ち、外の世界についてあまり知らない。ひょんなことから、この夏に街にオープンした『カフェことり』を見つける。

風変わりな店ゆえになかなか客足が伸びないことに頭を悩ませる店主の小鳥遊。20代に放浪し出会った世界中の料理を師匠の故郷にふるまって、世界の広さを知ってもらいたいと話す。

ことりで出される料理は『サボテンのチョコレートソースがけ』を初め、世界中の珍しい料理ばかり。聞いただけでワクワクが止まらない香澄は想像した料理を描き、彼はそれをとても気に入った。彼女のイラストをメニューに使う代わりに、料理を一番最初に試食するというギブアンドテイクの関係が生まれた。

こうして、カフェことりに入り浸るようになり、世界中を旅した小鳥遊の話や、この店を訪れる客の話を聞き、異文化に触れることで、外の世界への憧れや、固定概念が崩れていく。

そんな矢先、小鳥遊が突然店を畳んで旅に出てしまう。ショックのあまり何も手につかない香澄。ふと目にしたスケッチブックにはたくさんの異国の料理の絵が。まだ見ぬ土地に思いを馳せて、一心不乱に絵を描く香澄。その絵が部活で出したその冬のコンクールで入賞を果たし、展覧会で小鳥遊と再会する。小鳥遊との出会いで、異文化や様々な価値観に触れ、成長する少女の物語。
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