エピローグ

文字数 1,001文字

東国城内 医務室
パチッーーー!
……やっと起きたか
ここは?テロリストは!

俺がお前に付き添っていた理由は説明するためじゃない…

喧嘩だ!忘れたとは言わせねぇ!オージスさんの分!あと、バジシコを射殺さなかったせいで俺が無駄に刺された分!
お…お前は誰だ?
おいおい、まじかよ……。ワリィ。先生を呼んでくる
世話をかける。キーエンス
よし!屋上出ろ!
このあと滅茶苦茶喧嘩した。


ーーー

東国城内 医務寮 屋上

(昼間に殴られた場所がまだ痛い…)
キーエンスが刺されるのを承知でバジシコを殺さなかった件は悪いと思っている。だから恨みはない。
(そう。バジシコ。あのテロリストの父娘は行方不明だ)

私が気を失った後、バジシコも全力を出し尽くして倒れたそうだ。


そして、父を連れて逃げるエステラを追うことができる者はいなかった。

(全てが終わったら喧嘩する約束だった。キーエンスは終わったと考えている。だけど…)
ありがとう
(この声!)エステラ!?
ありがとう。Daddyを殺さないでくれて。
えすてら……
最後にDaddyは言ってくれた。「お前を愛すれば良かったのかもな」と言ってくれた。エステラを見てくれた。
そのお腹は?
Daddy
今はBaby。可愛いBaby。エステラが捧げられるはずだった愛情をこの子に与えるの。
(父の遺体?を体内に埋めたのか……)

私達。お母さんになったらまた会おうね。

言いたいことだけ言うと、小さな母親は星空の下を歩んでいった。


私は彼女なら本当に産んでしまうように思った。


ーーー


それから3ヶ月。


テロリストが残した傷は()え始めている



わっしょいは繋がりです!同じ輪を背負うから輪背負い《わっしょい》です!

メイヤは恐怖に打ち勝った象徴とし、以前にまして国民から愛されている。


だが、一部では”わっしょい”が新たなテロ組織ではないかという意見もある。とどまるところを知らないチルミと店長(ソーセージ)のタッグのために、刑法が一つ増えようとしている。



(私の膝が癒えることはない。だが七荊棘を続けながらユイヤとお友達を続けている)
ふん!ふん!

まっ~~~↑まっ~~~↑

(ユイヤは相変わらず腰を振っている。色んな人に、猫とできる腰を動かさない運動を聞いたが、皆「ネコには腰を動かすしかないんじゃないかな~」と苦笑いをする)



(これからのことは風の向くまま。星の導くまま。でも母親になったら、蜜を浸したお祝いのパンを焼こうと決めている)
end
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登場人物紹介

最強の射手:アルア 

恵愛:光抉???

光を抉るが如く、神速で矢を射る光抉の射手。兵士として最上の階級である七荊棘の紅一点。膝に矢を受けてしまったため、国王から寿引退を命じられている。


第一次 領地拡大戦争で消えた母を探し求めている。

うぉぉい:チルミ

恵愛:わっしょい

「青い鳥に育てられた」という逸話を持つ、黙っていれば儚げな美少女。お騒ぎ大好きな彼女が切り盛りする居酒屋食堂『青い鳥の叫び(たけび)』のわっしょいタイムは一部で問題視されている。

夜の住人:バジシコ

恵愛:???

精悍な顔をしたテロリスト第一次 領地拡大戦争で見た光を求めて東国占拠を実行する

ファザコン:エステラ

恵愛:裁肉縫皮

手足がスラッとした、ボンキュッボンの少女。バジシコの娘(血の繋がりはない)でありMy Daddy is No.1思想。

名家コルジアの長女:メイヤ

恋愛に興味津々で、妄想が暴走することもしばしば。兄の友達でもあるジョイサに片思いしている。

名家コルジアの長男:ユイヤ

生まれつき肺の病気を患っている。妹のメイヤの幸せを願う、物腰の柔らかい青年。

名家コルジアの猫:マルル

まーーー

キラメス運輸商会の長男:ジョイサ

欲は深く、プライドは高い。父の代よりも商会を大きくする野望に燃えている。

接客業の極み:店長

モテるためにソーセージを極めた男。

お茶にしましょう:オージス

恵愛:給茶

七荊棘の一人。リーダーシップにおいても厚い信頼を寄せられている中年兵士。アルアの短剣術の師でもある。

熱男:キーヤンス

恵愛:おが屑

七荊棘の一人。恵愛で狡い盗みを行う人間の屑だったが、オージスの元で改心する。ハゲじゃない!反省の意味を込めての丸刈りだ!

……:シルバ

七荊棘の一人。七荊棘で唯一恵愛者ではない。盾を使ったカウンターを得意とし、国王の護衛を主務とする。相手に情報を伝えないために静かな男を演じる内に、それが自然体となった。

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