第2話

文字数 548文字

若い女性1「串焼き屋さんの男の子が、私が注文したのに『これを君に』って渋い声で渡してくれて」
若い女性2「キャハハッ。カッコいい人?」

若い女性1「どうかな?フフッ」
若い女性2「アハハッ。カッコいい。絶対。カッコいい」

僕「仕事しろ~♪仕事しろ~♪見せ付けろっ!可愛いさをっ!見せ付けろっ!美しさをっ!…てか、仕事しろ~♪」
通りすがりの鼻歌交じりの言葉で伝えた。

若い女性達「アハハッ。頑張りますっ!」
今までも元気かどうかな?社長になってるらしいけど。海外の工場で僕はそうだった。

何処もかしこも。な時代に。頑張りましょう?だなんてね?してるっつーの。って答えが帰ってきそうで。

若い子達に「甘えてよーっと」って伝えたら、「ダサいっす」って。おいおい。僕の頑張りが…違うベクトルに捉えられてしまっては…。

「現場では、ダメなおじさんでいいんだよっ!」

やベーな。出来ちゃうのに。って。感覚で眺めていると、おおよそ僕も似たような年代に。

育てるってのと、育てて貰うってのと。学ぶと学ばない。ってのと。違うんだなって。

分かってたんだけど。言葉にして貰うと、より。っていうか…。結果、知ってたって。強がりを誰にぶつけるでもなく。

僕「バーカ。バーカ」
幼く。伝えて貰った人に。ガラス越しに。言葉にして放つのが、せめての救い。
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