魔法少女の査定
文字数 2,103文字
別室に通されたミサキは、卵の殻の様な形をした半球形の大きな一人掛けのソファーチェアに腰を下ろし、緊張した顔のまま説明を受けていた。
オーナーの手に握られているのは、先ほど渡したミサキのスマホだ。
オーナーの手に握られているのは、先ほど渡したミサキのスマホだ。
物には心が宿る。
個人と強く結びつくスマホに魔法のアプリを入れることで、ミサキを魔法少女――男を悦ばせる対価として魔力を得る『魔法娼婦』へと生まれ変わらせるのだという。
より多くの淫らな行為をすればそれだけ沢山のキュアーが貯まり、強力な奥義の発動が可能になる。また小出しなら何回も魔法が使えるというわけだ。
個人と強く結びつくスマホに魔法のアプリを入れることで、ミサキを魔法少女――男を悦ばせる対価として魔力を得る『魔法娼婦』へと生まれ変わらせるのだという。
より多くの淫らな行為をすればそれだけ沢山のキュアーが貯まり、強力な奥義の発動が可能になる。また小出しなら何回も魔法が使えるというわけだ。
望まぬ奉仕にその身を犠牲として、それでも挫けず、人々を救うために魔物を退治し続ける――いったいどれほどの時間をそうして過ごしたのだろう。
その孤独を想うと背筋がゾッとする。
放っておくことなど、できはしない。
その孤独を想うと背筋がゾッとする。
放っておくことなど、できはしない。
突然の不躾な質問に顔を赤らめる。
デリカシーのない質問に、怒るふりでドギマギする胸の内を隠そうとする。
カエルのオーナーは、世間知らずを相手にしたときのような困り顔をしてみせた。
商品、という言い方が胸に刺さる。
改めて自分が踏み込もうとしているのが非情な世界だと突きつけられた気分だった。
自分の大切な純潔――それを平然と売り物呼ばわりされたのだ。
絶句する彼女に重ねて問うカエル。
改めて自分が踏み込もうとしているのが非情な世界だと突きつけられた気分だった。
自分の大切な純潔――それを平然と売り物呼ばわりされたのだ。
絶句する彼女に重ねて問うカエル。
言い淀み、しかしそれでも、相手の理屈の正しさはわかる。
と、大きな口から長い舌がいきなり伸び、ミサキの脚の間へと潜り込んだ。
慌ててスカートを押さえつけるも、うねうねと動く舌先がたちまちのうちに股間を探り当てて、ズロリと気味悪くショーツ越しに舐め上げる。
粘液でベトつくその生温かい肉を、思わず掴んで引き抜き、投げ捨てると、弾みでその場に転倒するオーナー。
プリプリしながら起き上がるカエル。
どうやら、いやらしい考えは持っていないらしい。
彼は何者なのだろうか。魔法の世界の住人? 少なくとも日常とはかけ離れた存在ではあるようだ。
どうやら、いやらしい考えは持っていないらしい。
彼は何者なのだろうか。魔法の世界の住人? 少なくとも日常とはかけ離れた存在ではあるようだ。
承服の言葉。
だが、カラカラに乾いた喉のせいで声がかすれる。早鐘のように鳴り響く鼓動。
だが、カラカラに乾いた喉のせいで声がかすれる。早鐘のように鳴り響く鼓動。
それも、顔も知らない大勢の男の人たちに……!
ミサキの脳裏にさきほど目にしたばかりの「客」の男たちの、下卑た顔が浮かぶ。あんな風に、自分の姿を眺められるなんて想像しただけでも身の毛がよだつ。
しかし、同時に思い出されたのは、彼らに責められながらも必死に耐えるマリヤの姿だった。
ミサキの脳裏にさきほど目にしたばかりの「客」の男たちの、下卑た顔が浮かぶ。あんな風に、自分の姿を眺められるなんて想像しただけでも身の毛がよだつ。
しかし、同時に思い出されたのは、彼らに責められながらも必死に耐えるマリヤの姿だった。
ミサキは目を閉じた。
そして、ためらいながらもゆっくりと、時間をかけてスカートの下に手を伸ばす。
そして、ためらいながらもゆっくりと、時間をかけてスカートの下に手を伸ばす。
ドキドキと心臓が高鳴り、鼻の先がツーンとするような感覚。
それでも、指に掛けた下着を降ろす。そうするしかないのだから。
可愛らしい、水色の縞々のパンツが膝頭の位置までずり降ろされた。
言われるがまま、卵の殻の内側に身を委ねて深く椅子に座り、自分の足を左右に持ち上げる。
閉じた瞼を屈辱に震わせ、向けられたカメラのレンズから顔を背ける。
ショーツが足を抜け、描かれたM字の中心には誰にも見せたことのない、一番秘めやかな肉の筋が隠されぬままに晒されてしまっていた。
ショーツが足を抜け、描かれたM字の中心には誰にも見せたことのない、一番秘めやかな肉の筋が隠されぬままに晒されてしまっていた。