第59話 佐々波良子とアマゾネス・ウーマンズ・パートナーシップ:2023年9月

文字数 601文字

(佐々波良子が、アマゾネス・ウーマンズ・パートナーシップの立候補者メンバーシップに登録する)

2023年9月。東京。佐々波家。

佐々波良子は、アマゾネス・ウーマンズ・パートナーシップの画面を覗いていた。良子は既に、女性有権者メンバーシップに、登録していた。しかし、サブメニューを見ても、あまり、面白くなかった。それは、議員および立候補者が誰も登録されていなかったからである。システムの立ち上げ時に、十分なデータが提供できていないことは、当たり前である。

とはいえ、議員および立候補者が、システムの中で、どのような働きをするのか分からないので、ひとつ調べて見る気になった。そこで、「議員および立候補者メンバーシップ」のサブメニューを覗いて見た。サブメニューの項目を利用するには、「立候補者メンバーシップ」の登録が必要であるが、項目リストを眺めるだけではあれば、登録はいらない。

項目リストをみると、メンバー登録があるのはもちろんだが、その他のメニューには、候補者に必要なスキルを身に着けるためのセルフ・ラーニング・システムが多いことがわかった。

簡単に言えば、「立候補者メンバーシップ」に、登録すれば、ただで、政治に必要な知識がゲーム感覚で学べるようになっているようだった。そこで、良子は、「立候補者メンバーシップ」に登録して、まずは、政治の勉強することにした。こうして、良子の立候補者としての活動が始まった。

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