第21話
文字数 614文字
聞き覚えのない声にビクッとなる。
後ろには今、声を発したらしき謎の少年。
只ならぬ気配。謎の威圧感。
そしてみたことのない衣装……。
何よりも奇妙なことに……。
その人物は……黒い翼をはやし、宙に浮いていた……。
私は少し、後ずさりしながら声を出す。
窓も、部屋の扉も閉まっているのに……。
ニコニコと笑みを浮かべるラビス。
視界がグラっとなる。
ふらつく私を、ラビスと名乗った少年に支えられる。
私は、ラビという少年の手をはねのけた。