第43話
文字数 596文字
BA+(K)×AGA÷MI-(R+UB)×UT(AN)/OK%+ETU=
「こ、これが?」
「そう、この公式にデータを当てはめて馬券を購入すれば、必ず儲かります」
博士は自信満々に言った。
「まさか、この公式の意味が分からないとは言いますまいね?」
「も、申し訳ありません。僕には、ちょっと難しすぎて……」
別の若い学者がおそるおそる、といった感じで手を挙げる。
博士は大仰にため息をついた。
「仕方ない。一から説明するのも面倒だ。私がまとめて君たちの分の馬券を買ってあげよう」
博士は皆から金を集め、
「では、今から、馬券を買ってくるからね。そこで待っていなさい」
そう言い置いて、馬券購入場に入っていった。
しかし、いつまで経っても出てこない。
「おい、ちょっと遅くないか」
「ちょっと見てくる」
一人の学者が馬券購入場に入って博士の姿を探したが、どこにもない。
「おい、いないぞ」
「まさか、金を持って逃げたんじゃ」
実際、その通りであった。
全ては、公式に示されていた通りだったのである。
『勝負』【るうね→りきてっくす】
ある日、カジノのディーラーをやっているA氏が、同じくディーラーのB氏にこう持ちかけた。
「おい、どちらの腕が上か、勝負してみないか」
「いいだろう。何で勝負する?」
「そうだなぁ……ポーカーなんかどうだい」
「それもいいが、ちょっと普通すぎるな」
B氏は少し考えて、
「そうだ、こうしよう」
「こ、これが?」
「そう、この公式にデータを当てはめて馬券を購入すれば、必ず儲かります」
博士は自信満々に言った。
「まさか、この公式の意味が分からないとは言いますまいね?」
「も、申し訳ありません。僕には、ちょっと難しすぎて……」
別の若い学者がおそるおそる、といった感じで手を挙げる。
博士は大仰にため息をついた。
「仕方ない。一から説明するのも面倒だ。私がまとめて君たちの分の馬券を買ってあげよう」
博士は皆から金を集め、
「では、今から、馬券を買ってくるからね。そこで待っていなさい」
そう言い置いて、馬券購入場に入っていった。
しかし、いつまで経っても出てこない。
「おい、ちょっと遅くないか」
「ちょっと見てくる」
一人の学者が馬券購入場に入って博士の姿を探したが、どこにもない。
「おい、いないぞ」
「まさか、金を持って逃げたんじゃ」
実際、その通りであった。
全ては、公式に示されていた通りだったのである。
『勝負』【るうね→りきてっくす】
ある日、カジノのディーラーをやっているA氏が、同じくディーラーのB氏にこう持ちかけた。
「おい、どちらの腕が上か、勝負してみないか」
「いいだろう。何で勝負する?」
「そうだなぁ……ポーカーなんかどうだい」
「それもいいが、ちょっと普通すぎるな」
B氏は少し考えて、
「そうだ、こうしよう」