楽屋にて
文字数 1,351文字
メグ&ラリー「何? 何?」
皆を代表してクロードが二人に花束を渡す。
メグ&ラリー「わあ、ありがとう!」
メグ喜んで、男の子たちと握手し、女の子たちをハグ。
皇太后からハグされた女子たちも大興奮。
☆その1 メグの場合(付・ヴァレンティンの場合)
メグ「わたし今回限りのゲスト出演っていうお話だったのだけど、とっても楽しかったわ。
(見まわして)次はぜひ皆さんといっしょのシーンに出していただけないか、どなたか作者さまに頼んでくださらない?」
一同「イエスマーム(=マダム)!!」
パトリシア「失礼ですけど女院さま、わたしたちとあんまり歳……」
メグ「変わらないでしょ? 実年齢だとわたしいま29歳なんだけど、(知盛をふりかえる)お兄さまが20歳に年齢補正されてるから、妹のわたしも19歳設定なの」
パト「あー(納得)」
メグ(にこにこ)「子ども(アーサー6歳)いるから『え?』って思うでしょ」
メグ「お兄さまなんてもっと大きな子どもいるのよ」
ミランダ「え?」
メグ「長男の
ミラ「ええーっ?!」
ヴァレンティン「その話はしないで。つらいから」
平知章は一ノ谷の合戦で、父知盛の身代わりとなって壮烈な戦死をとげています。
ミラ「いっしょに出陣て、知章くん幾つだったんですか?」
メグ「15歳。数えで16」
ミラ「えええええ」(でかっ)
ヴァレ「まあおれも本当は享年33だから」
ミラ「えっ?! えっえっ、てことは」
ミラ「16とか17のときの子ども?」
ヴァレ「うん」
ミラ「……」
ミラ(高校生でけっこんして子どもつくって、その息子が中学生で戦死……)
ヴァレ「平安時代はふつうだよ?」
ミラ「わかってるけど」(いろいろ頭が追いつかない!)
☆その2 ラリーの場合
フロリアン「法皇さまは、初めて老けメークでしたね」
ラリー「老けって言わないで(笑)」
ベンジャミン「いままでアラサー補正だったから」
ラリー「うん。『じいじ』言われちゃって、さすがにアラサーは無理だろうと(笑)」
フロ「でもまあアラフォーですよね」
ラリー「かな。見て、このほうれい線ね、こすると落ちるの」
フロ&ベン「ほんとだ」
クロード「お疲れさまっした!」
一同「お疲れさまでした」
ラリー「ありがとう(にこにこ)」
クロ「おれまじ泣きました」
ラリー「ほんと?」
クロ「はい。滋子さんのとなりにお墓用意してるとかもう……(涙)」
ラリー(照れ)
クロ「いままで本っ当、お世話になりました(涙)」
ラリー「うん?」
クロ「どうか安らかにお眠りください!(深々と礼)」
ラリー「え?」
クロ「だって法皇さまこれでクランクアップですよね?」
ラリー「ううん」
クロ「え?」
ラリー(けろっと)「わたしまだまだ出てくるよ? もう台本もらってるし、こんな厚いの」
クロ「……」
一同「……」
クロ「返して」
ラリー「え」
クロ「花束返して。損した。感動して損した」
ラリー「やだ」
クロ「返して!!」
ラリー「やだね!!」(二人追いかけっこ)
メグ「あははっ、トムとジェリーみたい」
一同(それ言えるの貴女だけですよ陛下!)
メグ「ねえねえ、あの二人は年齢補正、4歳くらいでよくない? うちの子より下よね」
一同(それ言えるの貴女だけですよ陛下!!!)