ライバルの猛攻
文字数 401文字
ヨウコにたまらない不安を覚えながらも、当日に備えてそろそろ寝ようとしていたときのことである。岬さんから、急なメールが入った。
告白の返事が聞きたいというのだ。
メール画面を覗き見たヨウコは、僕の目を見据えて断言した。
言われるまでもない。ここで折れるわけにはいかなかった。それでも、あまりしつこく誘って嫌われるのも怖かった。言いたいことはたくさんあったけど、内心で妥協に次ぐ妥協を繰り返した末、文面は大変シンプルなものになった。
イラつくヨウコに、僕は一言だけ告げると布団の中に潜り込んでしまった。
岬さんの返事によっては、ヨウコと半年間やってきたことが全て水泡に帰する。それを思うと、もう何も考えたくなくなったのだった。