僕と君の初デート ④

文字数 909文字

翌日  ナオヤの学校にて・・・。
(はぁ~、こんな気持ちで学校に行くのは嫌だな・・・しかもクラスには鈴音ちゃんがいるし・・・)
(あっ、そうだ俺今日日直だったわ。先週集めたプリント職員室にもっていかなくちゃ)


あっ、ナオヤ君おはよ~~
(おい、マジかよ)

お、おはよ

あとさ、お前俺のこと下の名前で呼ぶなよ
えっ?なんで?
だからお前はっ、あっ
あ~あ、ほらよそ見してるから転ぶんだよ

プリント拾ってあげる

なんで、下の名前で呼んじゃいけないのか私にはよくわからないんだけど私は呼ぶよ「下の名前」で

だってもともとその呼び方だしそれより私たち「友達」じゃん

はい、プリント

お前、、お前ふざけんなよ!!!
えっ、、、どうしたの、、、
彼氏でもねぇ俺を!気安く下の名前で呼んでんじゃねぇぞ!!!

俺の気持ちも知らねぇくせに!!!

ずっと、好きだったのに・・・
えっ?!

あの、ご、ごめん私っ!!

スタスタスタッ
走って逃げていかなくてもいいだろ・・・

つーか終わった、、鈴音ちゃんとの関係も兄貴との関係も・・・

あんなひどいこと言っちまうなんてな・・・マジ最低・・・

ただ俺1人が空回りしてるだけじゃねーか・・・勝手に片想いしてそれが叶わなくて勝手にイライラして、勝手に八つ当たりして・・・兄貴にどう思われるんだろ、俺

放課後・・・
いきなり呼び出しちゃってごめんね
ぜんぜんいいよ、何があったの?
私、ナオヤ君に好きって言われちゃった・・・
ああ、そうか
えっ、なんで驚かないの?

アイツ最近様子がおかしいと思ったらこのことだったのか。

鈴音ちゃんは知らないと思うけど、俺は実は知ってたんだナオヤ気持ち・・・

初めて鈴音ちゃんが家に来たときナオヤの奴スゲーはりきってたから。

でも鈴音ちゃんは俺を選んだ、俺も中学からずっと男子校でこんな機会めったにないと思って告白をOKしたんだけどナオヤの気持ちも理解できずに嬉しくて1人でずっと興奮しちゃって、最低だよな

しかも俺この前スゲー無神経なこと言っちゃてて、ナオヤの前でデートのこと嬉しさのあまり自慢しちゃってさ。

そうだったのね、、、
やっぱりごめんっ!鈴音ちゃん!!ちょっと俺行くわ!!
ちょっ、ちょっと待ってよっ!・・・行っちゃった
つづく・・・
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登場人物紹介

兄貴 シュン

16歳の高校一年生、男子校に通っている



弟 ナオヤ

15歳の中学3年生 共学に通っている

外見はクールだが心は幼い


母親 

43歳の主婦 

いつも優しいお母さんだが、怒ると怖い

父親

45歳の普通のサラリーマン


千川鈴音ちゃん


弟ナオヤの同級生

で兄の○○

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