203 離れ離れとずっと一緒ならどちら?
文字数 1,212文字
土曜の夜は久しぶりに絵プロ鵜 を僕と縁美 のアパートに泊めてあげて、朝からは一週間分の作り置き惣菜の調理を絵プロ鵜にも手伝って貰って3人で一気作業した。
「さあできた!じゃあ遊び行こっか!」
「縁美どの・・・せっかくの日曜日、蓮見 どのとふたりで過ごしたいのでは・・・・」
「ふたりより3人だよね。ね?蓮見 くん」
「うん。絵プロ鵜、今更遠慮する必要ないよ」
さて、日曜日、天気はいいし。
どこ行こうか。
「服を買うのなんて久しぶりさね」
「絵プロ鵜ちゃんはかわいいんだからおしゃれしないと」
「ははは。某 など毎日同じ服でいいさね」
コーディネートするわけじゃないけど縁美は絵プロ鵜を着せ替え人形のように扱った。
「・・・・・ちょっとフォーマル過ぎるかな・・・・」
「え、縁美どの。デパートには某が着る服など置いてないさね」
「何言うの絵プロ鵜ちゃん。もう大人の女性なんだからこういうカチッとしたブラウスとかパンツとか持っててもいいと思うよ」
そう言って縁美が店員さんとふたりで検討した結果、白地にブルーのストライプが入ったブラウスを選んだ。
「こ、こんな服、いつ着ればいいさね」
「たとえば漫画の授賞式とか」
「は、蓮見どの・・・・そう簡単に賞など・・・」
「取れるさ」
せっかくなので夕食も3人でデパートのレストラン街で食べることにした。
「お寿司!」
「け、結構高いさね・・・・・・」
「絵プロ鵜。たまにはこういう『異世界』の食事をしないと」
「はは・・・某には高級料理は『異世界』かね」
「わたしだってそうだよ。回らないお寿司なんて久しぶりだもん」
一人前ずつが横長のお皿に乗って出てきた。お任せなのでこういうことが起こる。
「そ、某、ウニがダメなのさね」
「絵プロ鵜ちゃん、子供みたい。交換してあげようか?なにがいい?」
「で、では・・・・玉子を・・・・」
やっぱり子供みたいだって3人して笑った。
お寿司を食べ終わって店を出ると今度はデザートをってことになって、フルーツパーラーに入った。
パーラーは婦人服売り場なので階を移動した。
「そういえば某が幼稚園の頃はまだひいおばあ様が生きておって、やっぱりこのデパートに来てパーラーに入ったさね」
「あ。リニューアル前?」
「そうさね。それで、ひいばあ様にフルーツパフェを食べさせてあげたさね」
「うん」
「初めて食べたみたいだったさね。『この世にこんな美味いモンがあるなんて知らなんだ』って言ったさね」
「かわいい。よかったね」
楽しい時間は過ぎて。
僕と縁美はアパートに帰る時間。
絵プロ鵜も自分のアパートへ。
「ふたりともありがとうさね。楽しかったさね」
「大丈夫かい」
「蓮見どの。今度こそ大丈夫さね」
「絵プロ鵜ちゃん、このままウチの子になる?」
「はは。前にもそんなこと言ったさね」
じゃあ、と僕らは別れた。
帰り道、歩きながら縁美が言った。
「ほんとうはみんな、ずっと一緒がいいよね」
僕は返事した。
「うん。ずっと一緒がいい」
「さあできた!じゃあ遊び行こっか!」
「縁美どの・・・せっかくの日曜日、
「ふたりより3人だよね。ね?
「うん。絵プロ鵜、今更遠慮する必要ないよ」
さて、日曜日、天気はいいし。
どこ行こうか。
「服を買うのなんて久しぶりさね」
「絵プロ鵜ちゃんはかわいいんだからおしゃれしないと」
「ははは。
コーディネートするわけじゃないけど縁美は絵プロ鵜を着せ替え人形のように扱った。
「・・・・・ちょっとフォーマル過ぎるかな・・・・」
「え、縁美どの。デパートには某が着る服など置いてないさね」
「何言うの絵プロ鵜ちゃん。もう大人の女性なんだからこういうカチッとしたブラウスとかパンツとか持っててもいいと思うよ」
そう言って縁美が店員さんとふたりで検討した結果、白地にブルーのストライプが入ったブラウスを選んだ。
「こ、こんな服、いつ着ればいいさね」
「たとえば漫画の授賞式とか」
「は、蓮見どの・・・・そう簡単に賞など・・・」
「取れるさ」
せっかくなので夕食も3人でデパートのレストラン街で食べることにした。
「お寿司!」
「け、結構高いさね・・・・・・」
「絵プロ鵜。たまにはこういう『異世界』の食事をしないと」
「はは・・・某には高級料理は『異世界』かね」
「わたしだってそうだよ。回らないお寿司なんて久しぶりだもん」
一人前ずつが横長のお皿に乗って出てきた。お任せなのでこういうことが起こる。
「そ、某、ウニがダメなのさね」
「絵プロ鵜ちゃん、子供みたい。交換してあげようか?なにがいい?」
「で、では・・・・玉子を・・・・」
やっぱり子供みたいだって3人して笑った。
お寿司を食べ終わって店を出ると今度はデザートをってことになって、フルーツパーラーに入った。
パーラーは婦人服売り場なので階を移動した。
「そういえば某が幼稚園の頃はまだひいおばあ様が生きておって、やっぱりこのデパートに来てパーラーに入ったさね」
「あ。リニューアル前?」
「そうさね。それで、ひいばあ様にフルーツパフェを食べさせてあげたさね」
「うん」
「初めて食べたみたいだったさね。『この世にこんな美味いモンがあるなんて知らなんだ』って言ったさね」
「かわいい。よかったね」
楽しい時間は過ぎて。
僕と縁美はアパートに帰る時間。
絵プロ鵜も自分のアパートへ。
「ふたりともありがとうさね。楽しかったさね」
「大丈夫かい」
「蓮見どの。今度こそ大丈夫さね」
「絵プロ鵜ちゃん、このままウチの子になる?」
「はは。前にもそんなこと言ったさね」
じゃあ、と僕らは別れた。
帰り道、歩きながら縁美が言った。
「ほんとうはみんな、ずっと一緒がいいよね」
僕は返事した。
「うん。ずっと一緒がいい」