私を抱いて なつき篇
文字数 1,004文字
今日は待ちに待った外出の日。
士官はなつきと一緒に道後湯之町の温泉街に来ていた。
久々の外出なのか、士官は胸が高鳴っていた。
なつきと士官は、道後の街を歩き回りったり、外食をしたりと、外出を楽しんだ。
そして昼食を摂った後、士官がなつきに話し掛けた。
士官の一言でなつきは少しフリーズしかけた。
すると、なつきはこう返した。
なつきは士官を連れて細い路地を少し入った所にある休憩所に入った。
そこは道後の街並みに合わせた造りで、一階はフリースペースのようになっており、二階は完全個室となっている。
なつきと士官は二階の休憩用個室に入った。
士官が何か言いたそうにしている。
すると、士官はこう言った。
「なつき副長…私を…」
さすがのなつきも驚きを隠せなかった。
いきなり「抱いて欲しい」と言われたなら誰もが驚く。
ほんの少しの間の沈黙の後、なつきは…。
「っ…(きゅんっ)」
「はいっ…///」
なつきが士官を抱き寄せ、二人はベッドに倒れ込むように寝転がる。
そして、士官はなつきに溺れるように抱かれた。
「あったかくて…ふわふわする…///」
「はい…///」
(あったかくてふわふわして気持ちいい…/// このままなつき中尉とこうしていたい…///)
しかし、時間はそれを許すわけが無い。
基地には18時(午後6時)までには戻らなければならず、気が付いた頃には、基地に戻っても門限の1時間前だった。
「なつき副長、早く戻らないと門限に…」
なつきと士官は急いで身支度を済ませ、基地へと戻る。
ドタバタ気味だったものの、一日外出を楽しんだのだった。