第49話 四海竜王
文字数 745文字
一方。
ここ鳳翼学園では、地姫が率先して1000を超える龍を迎撃していた。今は鳳翼学園は無数の渦潮で囲まれているのだ。
恐らく、乙姫もすでに武たちに気がついているのだろう。
龍の襲来が激化しているからだ。
地姫は知っているのだろうが、もはやこうなっては……。
地姫は自衛隊と虚船丸と共に戦っていた。轟雷を降り注ぎ数多の龍を灰塵と化している。
「まだです!」
地姫は虚船丸の怪我を負った武士たちを回収している巫女や教師たちに言った。長い戦であった。
「地姫さま、後ろから龍が三匹も来ます!」
一人の巫女が叫んだのだ。
「地姫さま、真横から、いえ、挟まれました!」
別の巫女が叫んだ。
「はっ!」
地姫は目を瞑って、遥か後方と四方にいる龍の群れに同時に轟雷を幾つも落とした。地姫の額からは汗が滲み出ていた。
傷を負ったものは、自衛隊にも現れ、生徒たちや麻生と卓登が傷の手当てをしていた。
自衛隊の弾がなくなりつつある。
なにやら地姫もかなり疲れがで始めていた。
絶望かと思われたその刹那、渦潮から尽きることなく現れる龍に麻生は何かに気が付いたようである。
ここは教室である。
麻生は怪我人の手当てを一通り終えてのこと、二年D組のベランダに立つ地姫と田嶋に何かを伝えに行った。
「何に気が付いたんだ?」
麻生の後ろにいる卓登は考える癖で頭を突いていた。
「あの、ちょっといいですか? 地姫さん。田嶋さん。渦潮から龍がでてくるから、渦潮に爆弾か何か渦潮の形を変えるものを投下してみてください」
麻生の真面目な声音に、地姫は目を見開いた。
これまで、自衛隊も虚船丸の武士や巫女も正攻法で戦っていたというのに、麻生はナポレオンのような戦法を告げたのだ。
ここ鳳翼学園では、地姫が率先して1000を超える龍を迎撃していた。今は鳳翼学園は無数の渦潮で囲まれているのだ。
恐らく、乙姫もすでに武たちに気がついているのだろう。
龍の襲来が激化しているからだ。
地姫は知っているのだろうが、もはやこうなっては……。
地姫は自衛隊と虚船丸と共に戦っていた。轟雷を降り注ぎ数多の龍を灰塵と化している。
「まだです!」
地姫は虚船丸の怪我を負った武士たちを回収している巫女や教師たちに言った。長い戦であった。
「地姫さま、後ろから龍が三匹も来ます!」
一人の巫女が叫んだのだ。
「地姫さま、真横から、いえ、挟まれました!」
別の巫女が叫んだ。
「はっ!」
地姫は目を瞑って、遥か後方と四方にいる龍の群れに同時に轟雷を幾つも落とした。地姫の額からは汗が滲み出ていた。
傷を負ったものは、自衛隊にも現れ、生徒たちや麻生と卓登が傷の手当てをしていた。
自衛隊の弾がなくなりつつある。
なにやら地姫もかなり疲れがで始めていた。
絶望かと思われたその刹那、渦潮から尽きることなく現れる龍に麻生は何かに気が付いたようである。
ここは教室である。
麻生は怪我人の手当てを一通り終えてのこと、二年D組のベランダに立つ地姫と田嶋に何かを伝えに行った。
「何に気が付いたんだ?」
麻生の後ろにいる卓登は考える癖で頭を突いていた。
「あの、ちょっといいですか? 地姫さん。田嶋さん。渦潮から龍がでてくるから、渦潮に爆弾か何か渦潮の形を変えるものを投下してみてください」
麻生の真面目な声音に、地姫は目を見開いた。
これまで、自衛隊も虚船丸の武士や巫女も正攻法で戦っていたというのに、麻生はナポレオンのような戦法を告げたのだ。