観察日誌:2044年4月7日

文字数 253文字

あの小惑星を内有が作ったデータに差し替えてから、とても順調に観測が進んだ。
 前の段階でも原始地球は出来ていたが、今は原始海洋が見られるまで地球は育っている。
 本来ならば謎の小惑星について細かく調査をし、環技研に報告をするほうがいいのだろうが、内有から調査を後に回せるように上手く伝えるという打診もあったため、環境の再現を急ぐことにした。

 内有とはもう出会った時の事を覚えていない程の長い付き合いだが、これまでに何回か助けられてしまっている。
 先輩として、もう少ししっかりとしないといけないな。
 
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登場人物紹介

戸隠顕子(とがくれ けいこ):実験室の室長。十年かけてこのプロジェクトの発足を成功させた。

内有布袋(ないある ほてい):戸隠顕子の後輩。有機スーパーコンピューターGBP(Glitter Black Polyhedron)を所持する企業からの外部協力者。

伊豊貞衣(いほう てい):内有布袋の彼女。研究室のメンバー。

野倉舞(のぐら まい):研究室のメンバー。内有と伊豊と同郷。

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