第48話 年末年始の予定と望の提案を受け入れる朔
文字数 507文字
友達とカラオケボックスでクリスマスパーティーをした翌日、望は朔に電話をかけた。
「今、仕事中?」
「いや、一休みしてたとこ」
「それならよかった。あのさ、朔ちゃんは年末年始はどうするの?
お母さんたちが、よかったらうちで過ごさないかって」
喪中ではあるが、望も両親も、ごちそうでもてなして、朔にのんびりしてもらえたらと思っているのだ。
「あー、そうか……」
だが朔は、なんだか歯切れが悪い。
「あれっ、もしかしてずっと仕事?」
「そういうわけじゃないけど、野山先生にお呼ばれしてて」
「そうなんだ……」
またも野山か。野山は、ずいぶんと朔の絵を気に入っているようで、次に出す短編集は、表紙だけでなく、挿絵も描くことになっているという。
だから、そういうことなら仕方がないが、朔がどんどん遠い人になってしまうようで、なんだか寂しい。
「じゃあ、空いてる日はないの?」
「そういうわけじゃないよ。年が明けてからなら」
そこで、望は提案した。
「じゃあさ、年が明けてから、いつもみたいに料理を作りに行ってもいい?」
「望がよければ、僕もうれしいけど」
「ホント? でも、泊まるのは無理だよね……?」
「いいよ」
「えっ、ホントに? やった!」
「今、仕事中?」
「いや、一休みしてたとこ」
「それならよかった。あのさ、朔ちゃんは年末年始はどうするの?
お母さんたちが、よかったらうちで過ごさないかって」
喪中ではあるが、望も両親も、ごちそうでもてなして、朔にのんびりしてもらえたらと思っているのだ。
「あー、そうか……」
だが朔は、なんだか歯切れが悪い。
「あれっ、もしかしてずっと仕事?」
「そういうわけじゃないけど、野山先生にお呼ばれしてて」
「そうなんだ……」
またも野山か。野山は、ずいぶんと朔の絵を気に入っているようで、次に出す短編集は、表紙だけでなく、挿絵も描くことになっているという。
だから、そういうことなら仕方がないが、朔がどんどん遠い人になってしまうようで、なんだか寂しい。
「じゃあ、空いてる日はないの?」
「そういうわけじゃないよ。年が明けてからなら」
そこで、望は提案した。
「じゃあさ、年が明けてから、いつもみたいに料理を作りに行ってもいい?」
「望がよければ、僕もうれしいけど」
「ホント? でも、泊まるのは無理だよね……?」
「いいよ」
「えっ、ホントに? やった!」