文月万次郎

文字数 1,577文字

文月万次郎さんの執筆スペースはこちらです!

他の人が書き込むのはダメですよ!

タイトル『オークメーカーダンゲロス』

urojinma

むにゃむにゃ……
寝てる……
 オークを用いた犯罪で名高い大須(おおす)空気(くうき)は、剣と魔法の世界「東京」?にいた――。

urojinma

ところでここは一体どこなのだ……?
(私は東京にいたはず……。いつものようにオークの良さを布教しようと、都民を襲っていたはずが……)
すぴー……すぴー……
 草原の真っただ中で眠る幻想的な雰囲気の少女を前に、空気の思考は停止しそうになった。

urojinma

はっ……! いかんいかん、何故私まで寝てしまいそうに!
zzz……
(もしかして、この娘の能力か……? 眠気を誘う類のものか)
(この場所も何かおかしい。魔法か何かで異世界にでもとばされたんじゃないか……?)

ふふ……いいぞ、張り合いがいがあるッ! 私の性欲と、お前の睡眠欲――どちらが強いか勝負といこうか!


 大須空気。彼女は、自身の前方、約1m以内に獰猛なモンスターとして名高い「オーク」を召喚する能力を持っている。


urojinma

いでよ! オーク! オークの良さを思い知らせてやれ!
ヴォオオ……
 召喚された十数頭のオークが、少女の方へと向かう。

urojinma

 この異世界には、それら獰猛なモンスターを止める勇者もいなければ、警察組織もない。

urojinma

ん……ぁ
ふふ……喚け喚け! そして快楽に身を任せるのだ!
あれ……わたし、また寝てた? って……なにこれ?
やっと起きたか……
今から君にはオークの良さを堪能してもらう!
え、やだ……!
 何か不思議な力が働いているのか、空気はさらに眠気を感じる。時々、火の玉や氷柱が彼女を起点に飛び交うが、オークが打ち倒されるたび、新たなオークを生成し続ける。

urojinma

くくくっ……殺せ! オークの勇士達よ!
 彼女の能力は魔法のようなものらしく、そこにはどうやらMPのようなものがあるらしい。

urojinma

 オーク好きが拗れてこの能力を発症したファンタジー脳の空気には、そこにリミットがあるように思えた。

urojinma

どうやら魔力切れのようだな!
う……こないでぇ
 無防備な少女に次々とオークたちが群がる。

urojinma

 服を剥され、地面に押さえつけられ、少女はとうとう――

urojinma

ふぇ……?

どうだ。気持ちいいだろ?
ヴォ……! ヴォ……!
このオークは凄腕のマッサージ師だ――
……!?!?!?
確か……オーク族に古来から伝わる健康法らしいぞ
……え、わたしをいたぶるんじゃないの? エロ同人みたいに……
何でそんなことをする必要がある? 私はオークの良さを知ってもらいたいんだ
えー……
さぁ次はコイツだ!
ひっ、は、針!?
ヴォォ
 ――チクッ……チク……チク……

urojinma

んっ……はぁん……っ!
――いいぞ、鍼灸師オーク! もっとやれ!
チクチクチク……

urojinma

どうだ。日頃変な体勢で寝ているから、針は効くだろう?
き、気持ちいい……っ
ふふ、そして快楽に溺れろ……!
いいよぉ! そこ! あぁ……気持ちいぃ!
――数時間後……

urojinma

さて、どうだったかな、プロのオーク達の腕は
……
はい……。すごく良かったです……。わたしオークのことを勘違いしていました……
いいんだ。こうしてより多くの人にオークの良さが伝わったのなら何よりだ
ふふ……ほんとにオークのことが大好きなんだ
もちろん! オークのためならば、この身この命が果てようとも構わない!
現代の東京では、どうしてもオークは悪いイメージしか持たれていない。私の行いも今ではまだ犯罪と呼ばれているが、いつかは……
そうですね。いつかきっとその夢が叶うといいです!
ありがとう……。オークを愛する君も、今日から立派な女騎士だ。魔法もいいがやっぱり、オークエステを受けられるのは女騎士の特権だからな!
女騎士……! 素敵な響きです。
 彼女はそう言って、気持ちよさそうに瞼を閉じる――。

urojinma

 ――あれ?
……
まさか……
zzz……
結局寝るのか!!
 結局、睡魔には勝てませんでした――

urojinma

urojinma

そこまでー!

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。

登場人物紹介

『むにゃむにゃ……すぴー』

名前:ねいむ

性別:女(10才)


特殊能力:嗜眠性魔術素養

 大賢者クラスの魔法を簡単に使うことができるようになる。

 ただし、代償として常にとてつもない眠気に苛まれる。

 よく、眠ったまま魔法を暴発させる。


設定:

 元々は、異世界で生まれた魔法使い

 時空系の魔法が使えるくらいには優秀

 無意識に発動した転移魔法によって、この世界に飛んできた

 能力の代償……が無くなったとしても、多分ずっと寝ている

 眠ることは、もはや生きがい

 寝ながら魔法をぽんぽん打ちまくるところ以外は、割と寝相がいい。


動機:能力による無意識の攻撃。もしくは起こされたか。


作者:しゃりおっと

大須(おおす)空気(くうき)


能力【オークメーカー】

 自身の前方、約1m以内に獰猛なモンスターとして名高い「オーク」を召喚し、自在に操る能力。興奮度合いによって召喚可能個体数が変動する。最大100頭まで。

 『女騎士×オーク』本が好き過ぎて、その感情が拗れ、魔人としての能力を発症した。

 元々は好青年だったが、女騎士への加虐心よりも、オークによってなぶられたいという気持ちの方が強くなり、能力発症時に女騎士になってしまった。

 もっと多くの人にオークの魅力を知ってもらいという理由で戦う。見境なく人々を襲っている。襲われた人の多くはオークの虜になり、懐柔されていっている。


作者:文月万次郎

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色