10.  ほざきましょう!

文字数 6,515文字

今回は、前回のに紐付けにされるはずだった文面です。あれの翻訳の最中、とある格言がどうしたものか頭に浮かんできて離れなかった。ならばついでに、そいつの解説をもと思い至った次第なのでございます…。


Re: 『どうせ馬鹿騒ぎをするならば、送料も含めて徹底的にだ』。

ベルゼの導入部には、以降の、あの膨大な内容を考察する上でのヒント、また、他人が、
ただ無性に気に障るからといった曖昧な理由だけで、こちらに無言で向けてくる悪意ある
憎しみの念を、如何に(しの)ぐかといったノウハウ等が

で置かれている。

その最後の方のエピソードの中で、今回ご説明するに預かりたいと思った


登場してくるのです。これだけでは、何のこっちゃか分からないでしょうから、
その話とやらの概要をご説明しますと…。


 ある地方在住の、つまりは田舎モンの男が、(彼は地元でなんらかの商売を営んでいる)
 都会たる

、友と連れ立って出てきてて、そこでとあるお店に入って、
 商品を購入しようとしている。

 それは、彼の

が、彼に買って帰ることを頼んでいた本だ。

 いざ支払いの段になって、店主が告げた値は、
 彼の道理からすれば合わないものだった。

 本に貼られている値札を越えた金額だったのだから!。

 このことが、この現実が、男にはどうも腑に落ちない、納得できない。

 実は、そのとき男は無事商用を済ませたこともあってか、また友たるものが側に
 いたことも手伝ってか、羽目を外してしこたま飲んでしまってて、
 ひどい酔っ払いの状態だった。

(その辺を、目ざとい店主には、見透かされてしまっていたのかも知れない…)

 酩酊(めいてい)しているとはいえ、理の通らぬ話しであることは流石(さすが)に普通に分かる。

 そんで、店主に向かって、何故に、値札より割増になっているのかと尋ねると、
 送料分もありまして、割増になっているでさ〜との答えが返ってくる。

 送料って…。普通、仕入れにかかった経費は込みで、
 値札ちゅうもんは付けられるもんだろが…。

 今、この店主が、口にしている送料とは、一体なんにおいての、
 なんに関しての送料なんだろうか?…。

 しばし酔いで鈍った頭でもって考えを巡らすも、
 そんなしち面倒臭(めんどくさ)い話しは、
 もうどうでもいい事ではないかと思えてきてしまう…。

 そんで、側にいる友に向かって、気にすることなど何もないよなあ〜!?。
 この本は、どうせ買って帰るってこどことは、もう最初から決まってた事なんだし。
 なんにせよ、我々は、今はもう、馬鹿騒ぎの真っ最中なんだからー。

『どうせ馬鹿騒ぎをするなら、 送料も含めて、徹底的にやれって、ことだよな〜!。』



  〈概要終〉



Re: 日常的な社会常識。

我々が、社会で生きるにおいて、大切なルールとして学び、守っていること。守られるべき
だと教えられ、そうであるべきだと考えていること…。それらは確かに、「社会生活」に
おいては大事であるが、切実なものではあるが、それらも

あくまで

便

(ことわり)”で
しかないってことは(わきま)えておいた方がいい。いや肝に銘じておくべきことなのだ。社会が
編み出し、提供してくれているあらゆる価値に関わるコードは、所詮(しょせん)夢幻(ゆめまぼろし)の体系、
空虚なる大伽藍でしかないってことわ!…。

  2020年10月3日(土)にオープンする「

京都

」では、
 「

と日本刀展」を開催。ここでしか見ることができない
  オリジナルの日本刀「

」が展示されます。

例えばだ!、想定を越えた事態に直面したとき、所謂(いわゆる)天災なんかにヒトが遭遇したとき、
それへの対処は、従来のままの常識が、社会的通念が、通用するのだろうか?。
足りるのだろうか?。その障害は、無事、スマートに、上手くやり過ごすこと、
乗り越えることが、果たしてできるものなのであろうか?。

この辺の話しを、Gはあのエピソードの中でしている…。


*途中に挟んだものに関しては、
「お前はいったい何を言っているのだ?」と小一時間ばかり問い詰めたい。
「何を動機として、お前はそこへと向かうことを決心するのだ?」でもいいかも…。
更に、もし、仮に、「新幹線に乗って」などと答えた日には、ゴースン・サンダー確定!。


Re: If you go on a spree then go the whole hog including the postage.

”Spree”は、楽しい馬鹿騒ぎ。複数人でやる饗宴。
なんと!今回の、この私めによる公開を念頭においた執筆の

あるのだ。

”the whole hog”は、慣用句で「豚の体、食肉そしてその他の利用で使えるところ全部」。
皮も脂も足も毛さえも残さず全部。無駄を一切せずにの意味…。

”the postage”は、本来の意味は運賃/配送料のことだけど、ここでの意味は
理性的に納得いかない支出の意味になる。
やむなく受け入れすることが避けられない骨折り損、試練のこと。

お話としての枠を、入念に設えられた装置を外して、
”語られるべき”を、”伝えられるべき”を、
自分が要約してみると、こんな感じになる…。


  もし人生の修羅場たる状況に、不本意にも落ち込んだなら、臨んだならば、

  もしあなたが、そんな状況にさえ、価値たるものを見出して、

  前向きに奮闘できる強い人間であるならば、

  ヒトの小ざかしい了見、常識なんぞ、細かなことには拘らず、

  状況が見せる、そこに現れてくる一切合切の作用/刺激/影響に、

  真っ向から自己を開いて、あなたの全存在をもって、

  これらをおもくそ味わいきりなさい!

  自分のつまらないプライドなど一顧だにしてはならない。  

  すべての進展展開の、その背景に、

  御心を察して、その天を信じて、

  すべてを、ことの兆しの最初の端から、

  終わったのかどうかも分からぬままの終わりの隅まで、

  

」全部、まともに受け止めなさい。


  こうあること以外に、その危機的状況からの脱出の術はない!。

  そう、あれじゃあれ…、まさしくあの言い回しのの如くなのじゃ〜…。つまりは、

  日本文化圏で言うところの〜『毒を食らわば皿までー!』ちゅうことなのですじゃー。


まあ、こうして即物的に、簡単に、分かりやすく、噛み砕いても、字にしたとて、
余り意味はないだろね。読んでもマインドの足しにもなんないだろうし、なったと
しても、それ(知性センター)だけではなんの役にもたちゃしない。

だから、ある種の”お話し”には、慣れ親しんでおく必要がある。それは読むことことによって
感情センターが揺さぶられ、仄かなれど覚醒に向かっての衝動がもたげてきてしまうもの。
肉としての個人(知情意)の全面的な参加が否応なしに、いや大いなる面白みをもって、
引き起こってしまうもの。読むことによってセンター間の相互のやりとりが活性化され、
普段では起こり得ない連想が引き起こされ、奇妙な味わいとして残るもの…。
それらは轍となって内面に残ることになる。

これは、やがての時において、正しい選択をする為の大切な材料になってくる。
時間の無駄を避けるに大いに役立ってくる。
やはり教育においては、特別な…、”物語”という土俵がどうしても必要だ。
ベルゼは、ほんとよくできていると思うんだけど、でも、やっぱり、これだけでもダメだ。

読む中で、人生における実際に経験したことと、照らし合わせてみることによって、
初めて、格段の総括たるものが読むものには叶うよう、あれはできている。
そうしてこそ、本当に、ベルゼの真価は発揮されるようなっている…。

大前提は、天の、神の導きの元に、その人間が生きているかどうかが大事なんだけね…。
知らずの内に、命の書に、あなたの名前も載っているかもよ〜。
このわたくしめの作品群と、ご縁があったってーことは、そういうことさ〜…。



以下は蛇足です。ここが”ほざき”の実質的な内容です。

Re:言わぬが華を無碍にしてー、踏みに踏み込んでの徒花(あだばな)たるものー!。

主人公の男は、田舎者で、そこで何らかの商売に携わっているヒト。
このことは、意識下の連想として、彼は余り言葉としての御託を信じない、
下手に馴染んでいない、堅実な生き様の人間であることが暗示されてしまう。

  この男は読者だ。救いに至る可能性はあるにはあるが、現在は宙ぶらりんの状態…。

そんで、この彼が、都会として知られるモスクワに出てくるのだ。
読み替えで、地方の、例えば秋田から”東京”へと出てきたのだとしよう。www。

そこはもう彼の住む田舎と比べれば、別天地と言っても構わない世界だ。もう彼の遠い地元、
そこで培った、堅実性に関わる常識、生活リズム、馴染んだ価値観は一切通用しなくなる。
そこでの”

”に当てられようものなら、もう初心な田舎者なら、気狂いにも等しい状態に
なりかねない!(これは例えとしての表現ね♡)。

なんせ、そこでは、一般大衆の、ヒトの関心を引くものなら、つまりは情報/刺激のこと、
その役割を果たすものであるならば、もう何だっていいんだ、構わなくなっちゃってんだ〜。
その為ならば、あらゆる手段が手管が、尽くされて然り、許されて然りになっちゃっている…。

  最近の流行りだったら、モモウメ かな〜?。

すべて、あれもこれも、ヒトが暇潰しできるようにと、せっせとせっせと丹生込めて作って
用意して提供されている夢見だ。そいつがふんだんに、あちらこちらに散りばめられている。
そういったものこそが、一番金銭の収奪には威力を発揮してくれるのだから。
この目的においての制御力は、現在はネット端末の助けを借りて、
ますますその威力を増していってる…。

  Never-ending rolling harvetsin' strategy
  (ネバーエンディングローリングハーベスティン)
  AKB関連、もしくは類似のビジネスモデルへの命名。
 「尽きることも終わることもない未成熟なるもののみをターゲットとした刈り取り戦略」

要は金の為だけなのさ。そいつが大量に自分の懐に、会社の口座に、流れ込むようにするため
にはどうしたらいいか?。これだけを念頭に、頭を砕いて、必死になって、あれやこれやを
編み出してきた、いる。これも悪いって話だとは思わないんだが…。
問題はだ、モメンタムの形成の話しだ。こういったことに勢いがついちまった。
Mass Volume を追うことだけに芸能界は特化するようなって、それがもう根付いちまってる。

 ヒトの心の、思いの機微ってやつに関わる歌が消えた。
 大声で大人数で上手に歌われているものは、子供じみたわがまましにか聞こえない。

これを叶えているのがネット端末、スマートフォンだ。それを中継としてのYouTube。
その後の回収の手立ては、もうあざといまでに洗練されている。され過ぎている。
知らぬうちに持ってゆく、分からぬように抜いてゆく、盗ってゆくが見事に適ってる…。

壮大なる資金循環が夢見において達成されている場所。それが都会、それが今の日本。
ヒトに、一時の楽しい興奮、何らかの優越感を覚えるに実感を与えることだけが、
表現の/商売の目的となってしまっている所。関係者たちはもう、このことの是非を
問うもの、疑うもの、思うものは、誰もいない。当然に享受者たるものたちもみな…。

そこはたまらなく刺激的で、楽しいことで一杯だ。ただし”お金が”あったらネーの世界!。
あったらあったで、その状況はすぐに平準化されてしまい、またつまらなくなるだけなん
だけどねー。

格言における『馬鹿騒ぎ』は、こうした傾向が当たり前、普通のこと、日常と
成り果てた状態で既に起こっている。そこでの日常生活に、ずっぽりと浸かりゆく最中で、
最初、自然と引き起こる。一種の狂気だ。そうならざる、そうせざるを得ないからだ…。
もうしっちゃかめっちゃかとしか言えない生存状況/状態…。

この客観的には不幸な生存としかなり得ない状態から救いたいとの”思い”から、


、救いの契機となる得るものが、脱出の、目覚めに向けての機会とでも
呼びようがない情勢が、

現れてくる。
それはまさしく当事者たちにとっては、不快極まりない出来事以外の何者でもないこと。

/

なにか…。
そんな状況の姿を借りて!。

  ことを起こしているのは神、もしくはあなた自身、否、その両方なのだ。
  どちらも正体は超越者で、世界は、彼ら超越者の思いに従って、
  状況を創造しているだけ。

いざ、このような危機的な状況に臨んだなら、もう、その小さくって、偏狭で、
劣化も著しいであろうその頭もて、四の五の『理屈を言うことは止めよ!』ってこと。
状況に抵抗してはいけない!って。

そして、今の、その状況が指し示す方向、その渦中において、自ずから、なんとなく、
悟られる気づかれる”要請”ってやつに従うこと。もしさしたる方向性が明らかでない
のなら、今しばらくは、その状況を、ただ我慢して忍耐してやり過ごすに努める。
何事も永遠には続かないってことだけは、助けの思いとして意識しておくべきだ。

その一事を飲み込むことは、従来お前がやってきている途方もないナンセンスの受け入れ
と比べたらなら全然大したじゃないんだから。狂気を振り払わんが為に、馬鹿騒ぎに興じる
ことと比べれば、同じ馬鹿げた話であっても、遥かに健全な選択だと言える。

絶対に納得のいかないアドヴァイスにしかならないだろうね。
でも、これって、救済へと至る為の唯一の希望の道なんだ。

更には、これは、愛に向かって、愛に目覚めて、愛を行うことが可能になる為の、
力を養う為の、天より賜った、ありがた〜いプロセスであり、頭で学んだ信仰が
実践で試される為の機会として用意されている。すべては存在を深め、真のそれを
獲得させる為にこそある。

どうせなら、こっちを、とやかく言わずに、思わずに、飲み込んで、
もう、一切合切、我が身のことは天に任せたとしちまおう!。
あのマリア様がヒトとしてなされたように!。

こんな感じかな?…。

ベルゼにおいては、何度も何回もこの教えが実は繰り返されている。

初登場の(くだり)を挙げるなら…

『自分の膝は飛び越えられないし、自分の肘に口付けしようとするのも馬鹿げている。』

『我々自身の力と比べて計り知れないほど大きな力から生ずる出来事が差し迫っているときは、 それに従わねばならないのだ。』

『逆らってはならないだけでなく、むしろその力に服従して、そこから生ずるあらゆる結果を
 尊敬の念を込めて受け入れ、同時に我らが創造主の素晴らしい天の御業を誉め讃えなければ
 ならない。』

(邦訳のpp. 46&47, 3章, カルナック号が遅れた原因より)

これも「その送料とやら込み」として、「もうもってけ泥棒」として挙げてみた。

ここだけではないのだ…。あちらこちらにそれとなく埋め込まれている。

彼の理解において、これが

が分かる…。

長々とお付き合いありがとうございました。


〈了〉


おっと、忘れるとこだった。『アグニ・パルセネ』の翻訳は、
自分にとっては、あの送料分にも等しい出費だったのです。




御方の命ずるまま、求められるがままに…



蛇足:

あれこれ考えたり理屈言ったり批判したり、マインドの働きそのものに絶対的な根拠はない。
その中身は、ただの機械的で、偶発的な、過去の記録に基づく連想ばかりなのだから。
マインドだけでは絶対に解決できない類の問題がある。これは自らを開いて、ただ状況に素直に添うことによってしか解決へと至ることはできない。全く新規の、真新しい体験となるべく
準備されたものなのだ。

唯一、聖書の中身だけは、不思議なことに、その手の連想は何故か停止を迎えてしまうな。
このようなことは日常、平素は、あまり起こり得ないことなんだけど…。
これも一つの奇跡。


戦略の主目的は、ただ、ただ、低能化。
白痴化へのトレンド形成。
背後にあるものが何であるかが推測される…。



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