シーン-0005:もう一人の侵入者

文字数 613文字

謎の襲撃でブルーロック内が混乱している中、もう一人、研究施設に向かって潜入を試みる者がいた。
おい、待て、そっちは関係者以外立ち入り禁止だ!!
その声を無視して、侵入者は軽い身のこなしで奥の通路へと進んでいった。
くそっ!!
ビシュッ!!…ビシュッ!!…
警備兵は透かさず発砲した。
その侵入者は右の通路へと入って発砲された弾丸をかわすと腰に付けていたハンドガンを手に取りさらに奥へと進む。
悪いけどあんたらの相手はしていられないわ、こんなチャンス滅多にないからね
侵入者の名は【サニー・ジョーンズ】。
連邦特別警察『field』(フィールド)のメンバーである。

彼女の目的はこのブルーロックで行われているある研究を調査することにあった。
しかし、彼女がいかにフィールドの捜査官であってもここの研究施設には国家トップシークレットという壁に阻まれて潜入できずにいた。

そんな手を拱いていた矢先、謎の襲撃が起きたのだ。

ブルーロック内の警備兵はほとんど"サイボーグキッド"の襲撃に対して防衛に回ってしまい研究施設の警備は手薄になっていた。
サニーはこの時とばかりに強行突破を試みたのである。
メイル…何処にいるの…
サニーには調査の他にもう一つ目的があった。
…姉さん…サニー…姉さん…
!!…メイル、メイルなの??
それは声ではなかった…。
頭の中、いや心の中に伝わるテレパシーの様なものであった。
どこ、何処にいるの!
…姉さん…
サニーは感じるままに奥へと進んでいった。
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登場人物紹介

●サイボーグキッド…現代の技術の粋を結集して生まれたサイボーグ。脳以外はすべて機械。右腕はレーザー銃になっている。

●ビル・ニートン…機動警察の隊員。射撃の名手。過去の記憶…謎の頬の傷。

●アドニス・ウォン…機動警察の隊員。ビルの相棒。優れたウォーカー操縦技術を持っている。

●サニー・ジョーンズ…連邦特別警察『フィールド』の捜査官。

●ジョーンズ博士…サニーの父。人工知能開発の権威。

●パールソン…ジョーンズ博士の助手。

●ガルザック…サイボーグキッドが搭乗する圧倒的な力を持つ謎多きウォーカー。

●バザンA-3…資源衛星『ブルーロック』の防衛隊が多数所有するウォーカー(機動歩兵)。

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