シーン-0005:もう一人の侵入者
文字数 613文字
謎の襲撃でブルーロック内が混乱している中、もう一人、研究施設に向かって潜入を試みる者がいた。
その声を無視して、侵入者は軽い身のこなしで奥の通路へと進んでいった。
ビシュッ!!…ビシュッ!!…
警備兵は透かさず発砲した。
その侵入者は右の通路へと入って発砲された弾丸をかわすと腰に付けていたハンドガンを手に取りさらに奥へと進む。
侵入者の名は【サニー・ジョーンズ】。
連邦特別警察『field』(フィールド)のメンバーである。
彼女の目的はこのブルーロックで行われているある研究を調査することにあった。
しかし、彼女がいかにフィールドの捜査官であってもここの研究施設には国家トップシークレットという壁に阻まれて潜入できずにいた。
そんな手を拱いていた矢先、謎の襲撃が起きたのだ。
ブルーロック内の警備兵はほとんど"サイボーグキッド"の襲撃に対して防衛に回ってしまい研究施設の警備は手薄になっていた。
サニーはこの時とばかりに強行突破を試みたのである。
サニーには調査の他にもう一つ目的があった。
…姉さん…サニー…姉さん…
それは声ではなかった…。
頭の中、いや心の中に伝わるテレパシーの様なものであった。
…姉さん…
サニーは感じるままに奥へと進んでいった。