24:ツイッターで宣伝を行うコツ
文字数 1,014文字
「おっ、なんだ?」
「これなんだけど」
スマホに魔界のダサ~~い観光者向けサイトを表示させる。
「サイトの編集、お願いできるかな?」
「わりぃ、プログラミング系は苦手なんだ」
「あ、じゃあツイッターの中の人はどう?」
「それなら得意だぜ。なにをつぶやく?」
どんなツイッターアカウントにしたいのか、これも重要な問題だ。なんでもかんでもつぶやいて、なんのアカウントだかわからないようなシロモノになってしまっては、ついてほしいフォロワーがつかない。
ツイッターの運営において重要なことは、
①継続してツイートすること
②これはこういうアカウントなのだ、とわかるような軸を持つこと
③その上でフォローしたくなるような面白いツイートをすること
この3点である。もちろん、細かいことを言えば、ターゲットがツイッターを開きそうな時間に投稿する、企業が更新情報を流しやすい昼の12時は避ける、などなど、他にもいろいろある。
たとえばツイートのターゲット――つまり宣伝したい相手が学生の場合は、通学時間・昼休みの時間・放課後の帰宅部の帰宅時間・部活後の帰宅時間などに絞ってツイートする。また、夜更かししがちな金曜日の夜にもツイートを行う、といった手法がある。しかしターゲット層が主婦に変わると、効果的なツイート時間も変化する、というわけである。
だがそれらは、基本が出来た後に行うべきことだ。
まずはつぶやく内容を決める必要がある。
「そうだなぁ。一通り準備が終わったら、魔王城の写真を撮って宣伝とか……。あ、今の準備段階から撮影して、アップしてもいいかも。もちろん、写真をあげる許可をとった魔族の写真を、だけど」
「アットホームな感じで行くんだな?」
「そうそう、アットホームな感じ」
あくまで公式アカウントだが、多少は軽いノリがあった方が、とっつきやすくもなるはずだ。
「なんなら、動画サイトのアカウントを作って、連携してもいいよ」
近頃は、ホログラムを使った立体的な動画も流行っている。宣伝には効果的だ。
「動画は編集技術がねぇんだよなあ。ただスマホで撮っただけの動画なら、ツイッターに流してもいいけど」
「じゃあ、それでお願い。とにかく、具体的なことは任せるよ」
ツイッターに関しては専門ではない。得意だというスライムくんに任せるとする。