夏の夜にさく花

文字数 575文字

花火大会が始まった。

赤や黄色・緑・白の花が大阪の夜空に咲いた。

俺たちは、特等席から見る花火大会は今年が初めてだ。

この友情も夜に咲く花びらと同じように花火が広がると、儚く消えていった。

この儚い感じは、何だろうか。

皆、花火に集中しているのに俺は、集中できない。

皆の笑顔が花火で照らされ、綺麗に見えているのは事実だ。

この花火大会が終わらなければいいのに……。

そしたら、俺たちはずっと一緒に過ごせるのに……。

大人になりたくない、とさえ感じてしまう。

気がついた頃には、花火大会が最高潮を迎えていた。

皆の笑顔が花火で照らされるが、声までは聞こえない。

観客たちの歓声に隠されてしまっている。

俺たちは、花火大会を楽しんだのであった。

あーあ、楽しかった♪

また花火大会に行かなアカンな。

今度はPLの花火大会に行くか?

それとも淀川の花火大会にするか?(最寄り:塚本駅)

どれも行きたいなぁ♪

全部行かへん?

その方が私たちもあれこれできるやん♪

そうだな。

夏休みはまだまだこれからやで!!


帰るにも電車一杯やから屋台で何か食べて帰らへんか?
賛成や♪
そして、俺たちの夏の1回目の花火大会は、終わった。

ちょっとしたハプニングもあったけど、楽しめたと思う。

これからの俺たちの友情や恋愛は、ここではここまでにして締めさせてもらおう。

それでは、今年の夏も皆楽しんでくれ。

また会える日まで……。

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登場人物紹介

智樹


男子主人公


大阪府内の高校に通う男子。

自転車で花火大会に行こうと企画する


大阪府内の高校に通う男子。

智樹や美咲・奈々の友人。

ひそかに美咲に恋をしている。

美咲


大阪府内の高校に通う女子。

智樹・駆・奈々とは、小学校時代からの友人関係で、それを守ろうとしている。

奈々


大阪府内の高校に通う女子。

将来音楽の道に進むため毎日精進している。

仲のよい友達とは、ずっといたいと思っている。

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