夏の夜にさく花
文字数 575文字
花火大会が始まった。
赤や黄色・緑・白の花が大阪の夜空に咲いた。
俺たちは、特等席から見る花火大会は今年が初めてだ。
この友情も夜に咲く花びらと同じように花火が広がると、儚く消えていった。
この儚い感じは、何だろうか。
皆、花火に集中しているのに俺は、集中できない。
皆の笑顔が花火で照らされ、綺麗に見えているのは事実だ。
この花火大会が終わらなければいいのに……。
そしたら、俺たちはずっと一緒に過ごせるのに……。
大人になりたくない、とさえ感じてしまう。
気がついた頃には、花火大会が最高潮を迎えていた。
皆の笑顔が花火で照らされるが、声までは聞こえない。
観客たちの歓声に隠されてしまっている。
俺たちは、花火大会を楽しんだのであった。
賛成や♪
そして、俺たちの夏の1回目の花火大会は、終わった。
ちょっとしたハプニングもあったけど、楽しめたと思う。
これからの俺たちの友情や恋愛は、ここではここまでにして締めさせてもらおう。
それでは、今年の夏も皆楽しんでくれ。
また会える日まで……。