お疲れさまの焼き肉パーティー会
文字数 1,535文字
坂本マリアがグラスを掲げて乾杯の挨拶をした。
派遣+アルバイト軍団がグラスを合わせる音が響き渡った。
めいめいに焼き肉をつつきだすスタッフたち。
お疲れさまといい合い、労い合う人々、それを横目で見ながらメガネ君は坂本マリアに話しかけた。
メガネ君は珍しくマリアの作品を誉めた。
オタクすぎてこだわりが強すぎて、そもそも他人の作品を評価したことがないメガネ君だった。
マリアは酔った目でメガネ君を見つめて茶化した。
「いや、僕も色々と面白いなという作品はあるんですよ。ただ、言わないだけです。この『プラグの空』作者:退魔師見習いさん(http://ncode.syosetu.com/n2672ct/)なんかもいいですよ。効率的過ぎる社会は時に人に生きていても死んでるような実感を抱かせる。ニホンサンライスの『機霊界ガラリン』というアニメを思い出しました。あれも反乱分子による反逆の物語でしたからね。竹取圭子の『
「『ガラリン』?は分からないけど、竹取圭子の『
マリアは時折、
メガネ君もビールを飲み干した。
マリアの微笑みは慈愛と悲しみに満ちていた。
まるで聖母マリアのように。
メガネ君はマリアの横顔をいつまでも見つめていた。
(あとがき)
ちょっと意味不明の余韻的な第二章の最終話でした。
次回からは第三章の『ネット小説三国志』編になります。
ブックショート2015、「夏のホラー2015」、冲方塾など
http://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/1191836/
活動報告に書きましたが、一万字以下の短編の公募がとか夏ホラーとかも結構あって、こういうのがあるとショートショート、短編の書き手も応募しやすいだろうと思います。
gojoさんの活動報告で知ったので、そちらの方も紹介しておきます。
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/544839/blogkey/1188192/