第7話

文字数 367文字

どうやら、空に変なものがいて、船を飛ばすことができないようです。

しんるが、シロンの品物をお店にとどけに行くと、店のおじさんが、しんるのにぎったキャンディに気づきました。

「ぼうや。それは、空飛ぶキャンディじゃないかい?」
「そうだよ。しんる、これで、お空の国に帰るもん」

「おじさんに、ゆずってくれないか。それがあれば配達ができるぞ」
「やだもん。あげないもん」

しんるは逃げだしました。
おじさんが追いかけてきます。
「待ってくれぇ。空飛ぶキャンディを買わせてくれぇ。金貨をあげるから」

すると、町の人たちも追いかけてきました。
「わしに売ってくれ」
「いやいや、私に」
「一番、高く買うぞ!」

「やだよぉ。しんるのだもん!」


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