26日目

文字数 1,801文字

ふんふん
ふふん
ん?
えへへ
ご機嫌ですね
あい
またこうして貴方とお酒を
ちょっとぶりですね
ありがとうございましゅ
こちらこそ
もう旅行の準備もおっけーですもんね
ですね、後は例の如く冷蔵庫の中身消化に努めましょう
あい
はい
えへへ
楽しみ
僕もです
たくさん思い出作りましょ
もちろんです
そしてふたりは
はい
えへへへへ
ん?
……はー
おいしい
良かったです、つまみは足りてますか
大丈夫れしゅよ
わかりました
ありがとうございましゅ
いえいえ
ちゃんと飲んでます?
頂いてますよ、おいしいです
やった
いえいえ
ふんふん
空は青く
夜です
波の音が聞こえ
住宅街です
飛び交う笑い声
僕らだけです



私のどこを気に入ってくれたの?
どうしました?
暴露タイムれしゅ
暴露タイムですか
教えてほしいでーす
ふむ
教えてくれないと
はい
化けて出まーす
なるほど
聞きたいでーす
わかりました
わくわく
そうですね……



あい





まず最初にお話しておかなければいけない事は、ひとつずつの要素が複雑に絡み合って僕の中での貴女は形成されています。その中の第一印象という点では、それがただの造形だと言われればもちろんそうなのですが貴女を象るその表情、ないしお顔が僕にとって非常にお綺麗でもあり可愛らしく、それ自体がまず僕へ大きくプラスに働きかけていると言えば全くもって嘘ではありません。誤解を招いて欲しくはないので先に言っておきますが決してそれだけで貴女を受け入れているわけではありません。ですが、僕にとっての貴女を貴女たらしめる主要因のひとつである事をここに断言します
ふぁっっ あのっ えっとっ
またそれに追従するかの様に在る貴女の体躯は、その魅力をさらに押し上げていると言っていいでしょう。ついぞ隠し切れず突き出された2つの山は、まさに溢れ出る母性の象徴であると考えます。そして体現される曲線美には失礼とはわかっていても思わず視線が向いてしまいます。いえむしろ見ない方が失礼とも言えるでしょう。そして程良い肉付きを携えたその足は健康的でもあり扇情的でもあり、それら全ては僕に強く働き掛け続けてきます。繰り返しますが、これも数ある内の要因のひとつですのでどうか誤解をなさらぬ様願います
あの……あの……っっ
前述の要素を掛け合わせたうえで、それらを自在に操りながら繰り出される仕草はもはやサンクチュアリ。笑顔を浮かべられれば何もかも許してしまいそうになります。女性的にからかわれると理性を抑えるのがやっとです。小首を傾げられると何でも話してしまいそうになります。振り向いた時に一緒になびく髪の毛がとても綺麗です。きめの細かい指は、思わず手に取りたくなります
あ……あわわわわっ
次いで、特筆すべきは貴女の素直さにあると感じます。喜怒哀楽を伝わり易く表現してくれているのは貴女の長所でもあり、それは相手への思いやりでもあります。同時に、貴女から僕への誠意の表れであるのだろうと勝手ながら考えています。むしろ願望とも言えるでしょう。それを思わせる要素としては、素直さにコーティングされた貴女の気遣いであると思います。自身の主張を発しつつそれをするというのは、言う程簡単ではありません。また、その立ち振る舞いをする為に貴女は自分の体質を言い訳にする事はありません。今お話した素直さと気遣いに加え、そのひたむきさ、真面目さ、一生懸命さが、僕が貴女に対してマイナスのイメージを持たせない大きな要因となっています
は、はう……
そしてこれは決して庇護欲などでは無いと断じておきます。貴女は一人の女性として僕の中で生きています。さらに言えば、それをさせたのは紛れも無い貴女である事をどうか覚えておいて欲しいです
ふぁ……ふぁい……
貴女を気に入った理由となるとまだまだありますが、とりあえず触りはこんなところです。まだいきますか?
い、いえいえっっ
はい
大丈夫です……
そうですか
あう……うっ……ぐすっ……っ
えっ、どうしました
いや……えっと……言いたい事は色々あるんですけど……
はい
ともかく……
はい
すごく嬉しい……です
そうでしたか、良かったです
……ほんとに、嬉しいです
いえいえ
えへへ……
はい
私、ここに来てよかった……
そう言ってもらえるとこちらも
……ぐすっ
……貴方、酔ってますよね
そうでもないですよ
うそだあ
ほんとですよ
むう
そういえば
はい
貴女は
はい?
貴女は僕に何かあったりしませんか
ふぁ
おあいこです
な、なるほど
ぜひ
えっと、えっと
はい





好き
おうふ
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