5 いざ、新しき思い出の店
文字数 416文字
二人は、おしゃべりをしながらダラダラ歩いていると、いつのまにか目的の店にたどり着いた。
多島くんの顔が一瞬曇ったが、由希乃は気付かず、店先のメニュー看板を物色していた。
『カランコロン』
多島くんが店のドアを開けると、上端に取り付けられたカウベルが鳴った。
促されて店内に入った由希乃が、わぁ、と声を上げた。
促されて店内に入った由希乃が、わぁ、と声を上げた。
多島くんより少し年上と思しき男性が、二人に声をかけた。
細身のフレームのメガネをかけ、知的で落ち着いているように見える。
細身のフレームのメガネをかけ、知的で落ち着いているように見える。