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文字数 360文字



お腹いっぱいになった夜
全てを失う夢を見た
電気も何もない知らない
道の真ん中に転がってた
右も左も分からない
アスファルトの冷たさと
星も見えない夜の闇に
僕は何もかも飲み込まれて行き
いろんな事がどうでも良くなってた
目覚めた時の安堵と喉の渇きが
今生きているのだと教えてくれた
溢れ出す涙の訳は分かっている
カーテンの向こう側で待つ
太陽の光の意味を
この先にある物語がどんな形で
待ちわびていようとも構わない
真っ暗じゃない道があるから
これから見つけるモノ
今まで使ってきたモノ
どちらも大切な宝物
壊れやすいなら壊してから
手に入れて作り替えよう
凝り固まってるなら
蹴飛ばして憤怒のマグマに放り込んで
溶かして雨になるまでここで待てばいい
調子に乗って間違えたらその時は
愛する人よ見捨てるように
あの何もないアスファルトの上に
無様な僕を置き去りにしていいから

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