十章 【魔法オシャレ学】星崎・今岡コラボパート

文字数 2,033文字

急遽開講された、魔法オシャレ学。

その初日。一同は、教科書もなく教室へと集められていた。

2019/02/10 07:33

hosiazuazu

魔法オシャレ学……。

まったくもって意味不明ですわね。なにをするのでしょう……

2019/02/10 07:35
お菓子の作り方の方が知りたいなぁ
2019/02/10 07:36
と、そこへ。

窓から白いドラゴンに乗ったイケメンが現れた。

否。イケメンのような女性である!

2019/02/10 07:36

hosiazuazu

やあ、紳士淑女の皆さん。

僕のパーティー会場はここかな?

2019/02/10 07:38

魔法オシャレ学……

剣士のオレにはあまり必要ない気がするんだけど、受けなきゃいけないのかな?


2019/02/10 13:14
必修になってるんだから、受けなきゃいけないんじゃないの?
2019/02/10 13:18
おいもでごわすか?
2019/02/10 13:18

むしろ召喚獣のあんたが、なんで律儀にいるのか、

そっちのほうが疑問なんだけどね……。


2019/02/10 13:18

僕の名はウィル=ラガマフィン


魔法オシャレ学の担当者だ。さて、君たちの質問に答えよう。

剣士や召喚獣に受ける意味がある授業なのか……答えはイエスだ!

2019/02/10 21:22

冒険者といえども、見栄えは大事だ。誰でも可愛く、あるいはかっこよくなるための魔法を学ぶ場。それが魔法オシャレ学となる。


女の子がかっこよく、男の子が可愛くなることも可能だし、剣や盾をオシャレにコーデすることもできる

2019/02/10 21:23

(あれ?  まじめに授業していますわね……。

もしかして、この人はかなりまともな先生ですの?)

2019/02/10 21:23

さて、そこのおかしな……失礼。奇怪な言語で喋る召喚獣

まずはお手本がわりに、君をコーディネートしよう

2019/02/10 21:23

ウィルが指を鳴らすと、ゴンの身体が鉄の鎧に包まれる


全体はチョコレートをイメージしたブラウンで、ところどころに生クリームを思わせる白いフリルのついた鎧だった。

ご丁寧に、頭の上にもチョコレートカラーの大きなリボンがつけられている。

2019/02/10 21:24

hosiazuazu

…………。
2019/02/10 21:37
スーさん?
2019/02/10 21:43

斬りもそか……。


2019/02/10 21:43
ゴ、ゴン……?
2019/02/10 21:44

女子首(おなごくび)ば、武士の恥じゃっどん、

ここまで虚仮(こけ)にされては、

おいも黙ってはおられんでごわす……。

2019/02/10 21:44
ほう……?

この僕とやろうというのかい? 面白い

2019/02/11 00:40
これは、殺気……!?
2019/02/11 00:41
だがまずは……


セバス、レモンティーを

2019/02/11 00:41
ウィルが指を鳴らすと、今度はどこらか執事が現れ、教卓にティーセットをセッティングしていく。

ウィルはカップに口をつけながら、言った。

2019/02/11 00:43

hosiazuazu

決闘も、美しく優雅に。それが僕の美学だ。

さて、召喚獣くん。どんな勝負をお望みかな?

2019/02/11 00:44
こいは戦ぞ。

戦に理屈はいりもはん。

ただ屠る。

そいだけにごわす!

2019/02/11 00:48
す、スーさん……。

落ち着いて。

ただそれ脱げばいいだけじゃないかっ!

2019/02/11 00:50
そ、そうよ!

なにもそこまで怒ることないじゃない!

2019/02/11 00:51
議(ぎ)ば言(ゆ)な!

薩摩兵士(さつまへご)が物笑いばさいて、

黙っちょれるわけがなかと!

2019/02/11 00:52
ええいっ、騒々しい!

いったいこれはなんの騒ぎか!

2019/02/11 00:58
カレン先生……。

実は~(説明中)

2019/02/11 09:53
というわけで、これから私&ウィル先生VSレオナルド&ゴンによるタッグ戦がはじまるんです!!
2019/02/11 09:55
さりげなくタッグ戦にしやがりましたわ!?
2019/02/11 09:56
おや、カレン先生。凛々しく、とてもセンスのある仮面だ。

しかし、その下に隠された素顔はカレンの名にふさわしく、可憐――。

二面性のある女性は美しい。


どうです? もしよければ、今夜僕と秘密のお茶会でも(カレンの手をとって、手の甲にキスをする)

2019/02/11 09:57

ふむふむ、お姉ちゃんはウィル先生とそういう関係、と……。

メモしとかなきゃ。

2019/02/11 14:17

そこっ、メモをするな!

私にそういう趣味はない!!

2019/02/11 14:18
ちぇー。
2019/02/11 14:18

だいたいレオナルドやミライはともかく、

そこな召喚獣、貴様の使う剣術は

示現流ではなかったか!


たしか示現流は初太刀のみにすべての力を込めて

相手が死ぬか己が死ぬかの二択を迫る剣術と聞く。


違うかっ!

2019/02/11 14:18

いや、まっこともって、そん通りでごわす。

初太刀が外れれば、さぱっと死ぬ。

冥府の先駆けもまた武士の誉(ほまれ)ぞ!

2019/02/11 14:19
強い剣術とは聞いていましたが、なんて使い勝手の悪い技ですの
2019/02/12 18:00
うぐっ……めまいが……
2019/02/12 18:01
まだ戦ってないのにダメージを受けてますわ!?
2019/02/12 18:01

僕は下ネタとか、使い勝手の悪い技とか、そういう僕の美学に反するものが苦手なんだ……。

このままでは僕は、身体中から美しく薔薇を生やし、花たちと共に永眠してしまう……

2019/02/12 18:01
どんな体質ですの……
2019/02/12 18:02

というわけで、この勝負はお預けだな。


それでいいな!


2019/02/13 00:29

いいや!

おいはまだ収まりつきもはん!

いざ、尋常に勝負ばすっとじゃ!

2019/02/13 00:35

スーさん……。

ここいらで手を打っておきなって。

万が一やられでもしたら損だし、

勝っても無傷で済まなきゃ、

当分女湯とかのぞきにいけないよ。

2019/02/13 00:35


…………!!
2019/02/13 00:35

しょうがなか……。

先生(せんせ)やレオがそいまで言うなら

おいも手をひきもそ!


2019/02/13 00:36
女湯を覗きに……?

今さらりと問題発言が聞こえたような気がするのですが……

2019/02/13 15:18
今日も勝負できなかった……。

つまんないの……

2019/02/13 15:20
僕はもう限界だ……。

今日のところは、これで早退させていただく……

2019/02/13 15:21
どいつもこいつも、自分のことばかりですわね……
2019/02/13 15:21
立ち去る教師を見送り、一人ため息をつくルーチェ。


それは、問題の多い(?)召喚獣を持ったナオミを可哀想に思ってのため息でもあった。そしてその数秒後、自分の召喚獣も厄介者であることを思い出し、もう一度深い息を吐くのだった。

2019/02/13 15:23

hosiazuazu

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※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。
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登場人物紹介

ナオミ=クロフォード(今岡パート)


召喚士見習いの1年生。

魔法の成績は、本人曰く「中の上」ということだが、実際のところは「中の中」。

よくもなく悪くもない、典型的な凡人である。

レオナルド=マイルズ(今岡パート)


剣士見習いの1年生。

魔法はからっきしだが、剣の腕はピカイチ。

脳筋っぽく思われがちだが、野卑というほどでもなく、周囲からの人望もそこそこある。

魔法以外弱点ないんじゃないか、こいつ?

ゴン(今岡パート)


ナオミの召喚獣。

ゴンという呼び名はナオミが呼ぶあだ名のようなもので、本人は気に入っていない。

ロイ=マッチョメン(今岡パート)


冒険者学園の学園長。

元冒険者で、むきむきマッチョな肉体は老いてなお健在。

キャラアイコンの下は、「ストⅡのザ●ギエフ」「鋼錬のアー●ストロング」「DBの全盛期・亀仙●」の肉体が付いていると想像すればいい。

学園長を名乗るぐらいなので、魔法にも長けていると思われるが……、その真偽は謎。

というのも、大抵は「魔法(物理)」でかたをつけるからである。

むろんその威力は計り知れない。

カレン=ティーハーフ(今岡パート)


風魔法の使い手で、冒険者学園の飛行訓練担当教師。

一応講師なのですべての魔法は一通り使えるが、とりわけ風魔法が得意。

むしろ風魔法だけなら、現役でもトップクラス。

ただ、極度の対人恐怖症なので、常にお面をかぶっている。


いや、人前に出るのが苦手なら、なんで講師になった?

あ、お面さえあれば、大丈夫だそうですよ。

セリナ=ティーハーフ(今岡パート)


魔法使い見習いの1年生。

名前からわかるとおり、カレン先生の妹である。

姉とは真反対で社交性が高く、周囲に打ち解けるのが早い。

血筋なのか、風魔法の上達速度はピカイチ。

しかし適正とは裏腹に、本人は火魔法をメインにしたいとのこと。

目標は「今のはメ●ゾーマではない、●ラだ」とドヤ顔で言うこと。

ゴリラ(今岡パート)


ウッホウッホ、ウホウホウッホ。

(冒険者学園の剣術講師)


ウホホウホホ、ウッホウッホウッホホ。

(アイコンのせいでオークに見えるが、現役のゴリラである)


ウッホウホホウ、ウッホウ?

(っていうか、現役のゴリラってなんだ?)

デヴァ=ボ=ウチョウ(今岡パート)


冒険者学園の歴史学講師・デヴァ先生。

インテリジェンスソードのため、話すことが可能。

ふだんは飛び回ることによって、移動している。

齢2000年という歴史の生き証人でもある。

むろん武器としての性能もまったく衰えていない。

いや、歴史学もいいけど、こいつが剣術講師でもよかったんじゃね?

ルーチェ=ローズブラウニー(星崎パート)


騎士の一家ローズブラウニー家の3女。騎士である姉と兄がいる。

しかしルーチェは救うべき民を蔑ろにし、貴族であり騎士である自分たちの誇りばかり優先する一族のやり方に反発し、人々を救うための冒険者を目指し、学校に入った。

貴族故に豊富な魔力を持つが、コントロールが苦手。家族からは落ちこぼれ扱いをされている。そんな環境も、彼女が冒険者を志した理由になっている。

幼い頃に剣を叩き込まれ、剣士としての素質を持つが、召喚士見習いである。


得意:剣術

苦手:魔法

好き:甘い物


「私は立派な冒険者になって、困っている人や差別されている人たちを助けるのですわ!」


ラティエ(星崎パート)


ルーチェの召喚獣。見た目は少女で、本人は優秀な精霊を名乗っているが、重度の怠け者。

ルーチェの豊富な魔力にひかれて、やってきた。マイペースで、基本的に言うことを聞かない。


得意:どこでも眠れる

苦手:起きていること

好き:寝ること


「え~、めんどぃ」「ラティエ、お腹空いたぁ」

ニャーシィ=ドルッチェ(星崎パート)


27歳、未婚、彼氏いない歴=年齢。

魔法薬学の先生。なぜか呪術と恋愛に関する魔法に詳しい。未婚なことから、成功率はよろしくないらしい?


「うふふふ。今日は意中の相手を奪う魔法薬を調合しましょうねぇ~~」

キル=ブラッディロード(星崎パート)


元魔王軍の幹部。魔王が倒されたことで、人間側に寝返った。彼が教鞭をとることに反対する者もいるが、人間とモンスターのハーフである点と、強力な魔法の使い手である彼から学べることも多いという点から、学園長が採用した。

魔法戦闘学の教師。


得意:もやし魔法

好き:もやし

趣味:もやし育成


「もやしの持つアスパラギン酸は疲労回復やスタミナをつける効果がある。強くなりたければもやしを食え!」

希望ミライ(星崎パート)


剣士見習い。なにかの手違いで異世界に飛ばされた剣道部。ここはゲームの世界で、自分が主人公の物語だと思っている。主人公にはライバルが必要という理由から、勝手にレオナルドをライバル視している。


得意:剣

好き:自分


「これはアバターってやつね。なんでも出来るのなら、今日から私は超美少女魔法剣士よ!」

ウィル=ラガマフィン(星崎パート)


白竜に乗った魔法オシャレ学の先生。

18歳にして教員となった。冒険者だって、可愛く・かっこよくなくてはならない。そんな考えから魔法オシャレ学を提案した。さまざまなコーデを作る魔法の授業である。

女性にモテる王子様系の女性。


得意:装飾魔法

苦手:辛いもの

好き:おしゃれ


「さあ、ボーイズ&ガールズ諸君。僕がエスコートしてあげよう」

ブラック(星崎パート)


猫型の獣人。鍛冶屋見習いの生徒。元々剣の心得があったが、盗賊に襲われ膝に矢を受けてしまったため、剣の道を諦めた。その際キルに助けられ、キルのための剣をつくるべく鍛冶屋見習いになった。


得意:鍛冶

苦手:熱いもの

好き:キル先生


「オレの命はキル様のためにある」

魔氷剣士マオ(星崎パート)


この世界には存在しないはずの「スマートフォン」という魔道具を持つ少女。どこか別の世界から来た、という噂もある。謎の冒険者。自称「2人の創造神の知り合い」。


得意:ボケとツッコミの二刀流

苦手:じっとすること

好き:楽しいこと


「別の世界でアタシを見た? 他人の空似だろ」

ベルフェゴール市長(星崎パート)


ニャーシィの父。学園のある町ではそこそこ偉い男。最近何者かからの脅迫を受けているらしい。しかし、この件に関して国の騎士や冒険者が首を突っ込むことを嫌い、私兵に対応をさせている。

キルのことを何故かよく知っているが……。


「娘の仕事ぶりを見学させてもらう」

神速のユリウス(星崎パート)


ベルフェゴール市長の抱えている私兵団の幹部・四光剣の1人。と名乗っているが、実は某国の騎士。四光剣はすべて某国の騎士で、ある計画のためベルフェゴールを監視している。


「どうやら君たちは、知りすぎてしまったようだねぇ」

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