観察日誌:2044年7月26日

文字数 198文字

 何故こうも歴史が違ってしまうのだ。

 火山の噴火や地殻変動は問題なく起きるのだが、発展するはずの文化が停滞したままや、起こるはずの戦争が起きない等、人が関わる事例が上手く発生してくれない。

 また、どのような歴史を辿っても、1925年になると人類全員が急死するという致命的なバグが発生している。

 何故ここまで再現に失敗する。

 原因が分からない。

 もう時間が無い、時間が無いのだ。
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登場人物紹介

戸隠顕子(とがくれ けいこ):実験室の室長。十年かけてこのプロジェクトの発足を成功させた。

内有布袋(ないある ほてい):戸隠顕子の後輩。有機スーパーコンピューターGBP(Glitter Black Polyhedron)を所持する企業からの外部協力者。

伊豊貞衣(いほう てい):内有布袋の彼女。研究室のメンバー。

野倉舞(のぐら まい):研究室のメンバー。内有と伊豊と同郷。

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