春の章ー2
文字数 1,118文字
千紗と香月の通う高校の生徒会室。
香月は2年生ながら生徒会長、千紗は副会長である。
だっしょー?生徒会長と副会長とはいえ同学年なんだし、敬語使われるのくすぐったいなー。
後、誰か来ても明日に回すしー。っていうか千紗さん、私より全然年上なんだしさー。年上からあんまり敬語使われるのもなー。
まあ、揚羽さんは私が物心ついた頃からあの姿だったからなあ。自然と「大人」っていうカテゴリーに当てはめてたから敬語で話すのが当たり前だと思ってたし。
…つって、千紗にも私が高校入るまでは敬語だった気がするんだが。
少し寂しそうにそういって笑った千紗。
それを見て、ぶんぶんと手を振りながら香月はいう。
突然笑いだした千紗に不思議な事が起きたのを目にしたような顔をする香月
席を立ち、千紗の近くへいく香月。
きゃーと、身を避ける仕草をする千紗。
きゃいきゃい、と二人で体を絡ませながらはしゃぐ。
そんな事をしていると、完全下校のチャイムが鳴り。
そう言って、帰りの支度を早々と済ませて、生徒会室の戸締まりをし生徒会室を出る香月と千紗でありました。