楽屋トークつづき 鞍馬天狗さんが危なすぎた件
文字数 1,770文字
クロ「やめて笑」
アリ「やめてなの?」
ミユ「でもレジェンドでもしょっちゅう女装する」
アリ「の、わりには百パー男の子」
クロ「そう」
アリ「女好き笑」
クロ「言うな笑」
クロ「女装はたんに面白いだけで。
ていうか、『平家物語』とか『保元物語』『平治物語』とかで、いろんな男が女装してるよ。おれだけじゃなく」
アリ「それは?」
クロ「まあ基本、逃げるとき。変装」
アリ「あー」
クロ「頼朝ちゃん@十三歳の女装もめっちゃ可愛いのに誰も言わないの不公平」
アリ「そうなの?」
クロ「初陣で味方惨敗して、頼朝ちゃん親兄弟とはぐれて一人で逃げるとき、見つかると殺されるから女の子の格好するの。雪の中。泣くよー」 ※平治の乱
アリ「それは泣く」
アリ「え、御曹司は? 出陣してないの?」
クロ「おれそんときまだ赤ちゃん」 ※実年齢はけっこう離れてる
アリ「あー」
クロ「あとゴッシー(後白河院)も女装する」
アリ「うそゴッシー?! いやだあ!!!」
ミユ「やだじゃない。やっぱり戦乱に巻きこまれてだから。あの人何度も命の危険にさらされてるんだよ」
アリ「そうなんだ(反省)」
アリ「まあね、男装の麗人も良いけど、女装男子も来るよね!って話なの」
クロ「なにそれ」
アリ「最近つづけてマンガで読んだの。ヒロインが、女装やオネエのイケメンと友だちになって、恋バナとか女子力アップの相談とかしてるうちに」
ミユ「あーじつは彼もオトコだったパターンだ」
アリ「そうそれで」
ミユ「彼と結ばれる」
クロ「まじか(驚)」←女子向けマンガは読まない(当然)
クロ「めんどくせーな!」
ミユ「言うと思った笑」
ミユ「とまあ本人の自覚はそうだけど九郎はまちがいなく(男性に)好かれてる」
アリ「やっぱり?」
ミユ「じつはさ」
アリ「何」
ミユ「鞍馬天狗さんも」
クロ「やーめーてー笑」
ミユ「九郎@コドモにしてみたらお父さん的になついてるんだけど、鞍馬天狗さんのほうは完全にハイパー美少年の牛若丸にきゅんきゅんなってて」
アリ「キター!」
ミユ「惚れた弱味でもう『おれのすべてを伝授してやる!ハアハア』的な。『他の天狗と遊んじゃダメなの!』みたいな」
アリ「わあい(嬉)」
クロ「やめてつってんのに笑」
ミユ「お能ヤバい。マジで」
ずばり『鞍馬天狗』という能があります。子役の牛若がまぶしすぎる一品。
アリ「あ、それで頼朝が女の子設定? 兄と弟でBLだと男性の読者さまに嫌われるという読み?」
クロ「いやたぶん基本は『みんな鎌倉殿にほめられたい(俺が俺が)』っていう幕府の構造をわかりやすく見せたくてじゃないかと」
アリ「あー(納得)」
クロ「平家の皆さんはファミリーのきずなすごいけど、うち(源氏)ばっらばらだから。つなぎ止めてるの姉者のカリスマだけ」
ミユ「(照れ)そんなことないよ」
クロ「そうだよ」
アリ「あーわかる」
ミユ「まあ話戻すと、ラブでないとしても九郎は男にモテる」
アリ「うんうん」
ミユ「弁慶くんも佐藤兄弟もがんがん殉死してくじゃない」
アリ「そうなの。正直あたしの入りこむ余地ない(悲)」
クロ「だからって姉者に走るな!!笑」
アリ&ミユ「笑笑」
ミユ「四郎くんはどうなの」←アリアをつんつん
アリ「言わない(照れ)」
ミユ「だって聞き捨てならないよ。何あの最終話。『嫁入り』って。もうけっこんしたの?」
アリ「あれは比喩!」
ミユ「怪しい」←アリアをこちょこちょ
アリ「やーめーてー笑」
ミユ「そして九郎はエンジェル安徳帝とけっこんすると」
クロ「しない笑」
クロ「おれたちもまだ先の台本もらってないからどうなるか本当読めない」
アリ&ミユ「そうそう」
クロ「ていうか作者さま自身がノープランだったりして」
アリ&ミユ「やーめーてー笑」
アリ「どっちかな? 作者さまの素顔、鎌倉殿に近かったらもう完璧プラン出来上がってる。
御曹司に近かったらノープラン笑」
クロ「静に近かったら?」
アリ「ノープラン笑笑」
クロ「ヤバいじゃん、確率2対1でノープラン笑」
三人「笑笑笑」
ミユ「まあ作者さまの中にいるのわたしたち三人だけじゃないしな。そのうち誰か賢いキャラが現れて引っぱってってくれるだろう」
アリ「お姉さまからまさかの無責任発言が!」
クロ「アイスほうじ茶ラテ飲む?」
アリ&ミユ「飲む飲む!」
ミユ「平家さんの楽屋からもらってきた?笑」
クロ「うん笑」