第2話

文字数 274文字

 中学二年の時、太一と同じクラスだった時に一人の男子が太一に
『太一って杏の事どう思ってる?』
 当然私はあの日からずっと恋人だと思っていた。
でも太一は
『ただの兄妹だけど?』
 驚いた。あの日の約束は何だったのか。
 家に帰り太一に訊いた。
『あの時結婚しようって言ってくれたの嘘だったの?』
 太一は少し考える素振りをしてから一言
『そんな事言ったっけ?』
 怒りと悲しみが混ざって気持ち悪かった。
 絶対に許さない。
その日は久しぶりに泣いた。
お父さんもお母さんも、そして太一も心配してた。
でも慰められても余計に涙が出てくるだけだった。
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