2020/08/23 00:37

文字数 655文字

今日も書いたファンレターからの抜粋。



バロウズと言えばサンリオSF文庫!!



楽しく拝読致しました。ウィリアム・バロウズはパルプ小説(粗悪な紙に書かれた安い小説本)として出版されたのですが、実はフィリップ・K・ディックもパルプが主戦場だったんですよね(だからサイバーパンクの『ニンジャスレイヤー』は自作はパルプだって言い張る)。そしてバロウズは日本ではじめに出版したのはサンリオSF文庫からなので、SFって理解がされたのだと思います(今ではビートジェネレーションの純文学ってことで売っているけれども)。『ドグラ・マグラ』の夢野久作は『新青年』でデビューしますが、あの頃、日本ではSFはミステリの亜種だと思われていて、例えばその『新青年』に書いてた江戸川乱歩翁が筒井康隆先生を見いだし、デビューさせている。初期筒井と言えばパラレルワールドものが多かった。カミュ『ペスト』も、神学論争が有名になっちゃってるけど、科学の勝利な話だった気がします。コナン・ドイルは医者としては振るわず、SFも書いてて、さらに心霊研究家ですね。三島由紀夫は星新一の同人グループ『宇宙塵』に入会していて、その結実が『美しい星』ですね。純文学との絡みで言うと、芥川賞を取りつつSF作家である人物に、円城塔先生がいます。言わずと知れた伊藤計劃の盟友です。 と、いうことで勝手に補足してみました。補足してしまうくらい興奮して読んだ、ということです! 続きが楽しみです!!

2020/08/23 00:37 コメント(-)| 随想遊戯
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