あかいばすときいろいでんしゃ

文字数 487文字

 むかし、むかし、あるところに、あかいばすは、いつもじぶんよりもはやくはしる、きいろいでんしゃを、こころのそこからねたんでいました。

 あるひのこと、きいろいでんしゃが、しゅうでんで、うとうといねむりしていると、なんと、あかいばすは、きいろいでんしゃのからだに、こそっり、くろいぺんきをぬりました。

「おーい、でんしゃくん。めざめたまえ。これできみは、けいこくしょくになった」

 あかいばすがわらいころげていると、

「おかえしだい」

 きいろいでんしゃは、あかいばすにむかって、あたまのてっぺんからあしのつまさきまで、しろいぺんきをぶちまけました。

「うわっ、ぺっ、ぺっ、すこしはてかげんしろよ」

 あかいばすは、おおごえでどなりました。

 すると、きいろいでんしゃが、こういいました。

「ばすくん。いま、きみはうまれかわった。きみはいっこくもはやく、たくさんのにんげんのいのちをすくっておくれ――ぼくにはできないけれど」
「ごめんなさい」
「いいんだよ」

 それからというもの、きゅうきゅうしゃとないねんじょせつしゃは、だいのなかよしになった、とさ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み